【子育てニュース】「サンタさん」に気軽に来て、帯広市内に小児科開院
サンタクロースの名前がついたユニークな小児科医院「サンタさんこどもクリニック」が、帯広市西18南4にオープンした。旭川医科大学などで20年以上にわたって小児医療の経験を積んだ大久保淳医師(46)が開業した。 (奥野秀康) 【2019年8月2日付十勝毎日新聞に掲載】 大久保医師は根室管内中標津町出身。旭川医大を卒業した後、旭川医科大学病院、神奈川県立こども医療センター、東京大学医学部附属病院などでキャリアを積んだ。クリニックは7月1日にオープンした。 【写真説明】「子どもたちの笑顔を増やしたい」と独立開業の道を選んだ大久保医師 専門は小児がんや白血病。独立するにあたり、実家のある帯広を開業の場に選んだ。「富山、山形から祖先が帯広に入植し、自分は5代目。ルーツのある十勝で地域に貢献したかった」という。ユニークな名前をつけた理由は「『サンタさんに行こう』と明るく呼んでもらいたかったから」。 小児がんや白血病の治療に心血を注いだ時代には「残念ながら、救えなかった命もあった」と大久保医師。高度な専門医療の分野から、クリニックでの総合診療へと軸足を移すとき、少しでも明るくし、子どもたちの笑顔を増やしたいという思いもあった。 院内感染を極力避けるため、外来診療と予防接種、隔離診察で患者の入り口を分けるなど、先進的なレイアウトを取り入れた。町村からも受診しやすいように予約システムを導入、時間の目安を持って来院できるようにした。 室内は女性のインテリアコーディネーターに依頼し明るい雰囲気に。絵本コーナーやキッズスペース、スマートフォンの充電ができる場所なども用意し、子どもと保護者が快適に過ごせるようにしている。 診療科目は小児科、内科。診療時間は月・火・木・金が午前9時~午後0時半、午後2時~同6時。水・土は午前9時~午後0時半。問い合わせは、同クリニック(0155・33・1240)へ。 /JAGAで新番組/ FM-JAGAで5日から、新番組「サンタ先生と森田さんのこども健康ミーティング」が始まる。毎週月曜午前8時半(再放送は日曜午前10時45分)からの10分枠。DJは米澤愛さんで、サンタ先生(大久保医師)に子どもの健康、森田農園の森田博之代表に食育に関する話をしてもらい、子育て中のお母さんの疑問や不安を解消する。 大久保医師は「小児医療から十勝を元気にしたい」、森田さんは「十勝のお母さんとお子さんに食育にふれる機会を提供したい」と話している。 【写真説明】新番組の収録風景。(右から)大久保医師、森田さん、米澤さん