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今回の新潟女児殺人事件は、
そんな例えをしたくなる事件だ。

4月に女子中学生を車に乗せて走り回り
(ただドライブしていただけなのかどうかは不明)、
書類送検されているが、
彼のロリコン趣味は、
今に始まったわけではないようだ。

ずいぶん以前からその嗜好があり、
子ども好きで世話好きなお兄ちゃんが
実はそうではなかったようだ。

警察は彼をマークはしていたが、
あまりにも近くで起きた事件に
偶然ではないかとの見方もしていたという。

確かに大胆不敵な行動ではある。
しかし、この事件はある意味、
想定出来たのではないか?
未然に防ぐことは出来なかったのか?と思う。

今回犠牲者となった女児は
登校時に変な男に追いかけ回されたと訴えていた
という。
「変な人を見かけた」のではなく、
「追いかけ回された」のである。
何故、その訴えに注目しなかったのか?
学校側は警察や教育委員会に伝えて、
下校時のパトロールを要請しなかったのか?

また何故、
警察は、司法は
今回の犯人を書類送検だけで済ませ、
通常の社会生活に戻したのか??
近くに多くの児童や中学生が通う
学校や学習塾のある環境の中に…

今回事件を起こしたような犯人は、
注意や指導などでその趣味を止めらるわけはない。
嗜好なのだから…
キツネが大好物のうさぎのいる
小屋に放たれたのと同じなのだ。

これはどの地域にも起こり得る事件だ。
どうか、
皆さんも住んでいる地域で
こんな不幸な事件を起こさないためにも、
連携して地域を見守って頂きたいと思う。

保前明美(ほうぜん・あけみ)
旭川出身。帯広市PTA連合会会長を2年、北海道PTA連合会副会長を1年務め、現在帯広市PTA連合会顧問、市学校支援アドバイザー。2016年度日本PTA全国協議会年次表彰個人の部で受賞。放課後居場所広場よんかけサポーターズクラブ代表兼コーディネーター、帯広第五中学校・緑丘小学校学校地域支援本部コーディネーターとして、学校と地域を結びつける役割をしている。社会人の長女を筆頭に1男2女の母。モットーは「和して同ぜず」。

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