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 来年4月に小学校に入学する幼児を対象に、「就学時健康診断」が各市町村で行われている。同健診は子どもが元気に学校に通うための第一歩。長女(6)の健診の様子をリポートする。
(丹羽恭太)
【2016年11月6日付十勝毎日新聞に掲載】
※文中の年齢や肩書き等は掲載当時のものです。


/歯科や聴力 約1時間で/

 検査項目は内科、歯科、視力、聴力、知能検査が基本。
記者が居住する音更町の場合、内科、歯科、視力、聴力を10~11月に地域のコミセンなどで行い、知能検査は年明けの体験入学の際に実施する場合が多い。
自治体によってはまとめて行うところもある。
 【写真説明】体重計にはリラックマの顔が貼られ、子どもたちの緊張もほぐれた様子

/お友達発見/

 実施日の1日、会場の音更町内の木野コミセンには約90組の親子が列をつくった。
道中は「痛いことしない? 注射は?」などと不安げな娘だったが、会場で保育園の友達を見つけて安心した様子。
「この子たちの多くが同じ小学校に通うんだな」と思うと心強い。

 内科・歯科健診は過去にも経験があるが、視力・聴力検査はおそらく初めて。
娘に向かって指で「C」の形を作り、「穴が開いているのは右? 左?」などと、予行練習をしながら順番を待つ。

いざ検査板の前に立つと何てことはなく、
そこにあるのは「C」ではなく、上下左右を指し示す指のイラスト。
子どもは見えたままを指で示し、難なくクリアできた。
【写真説明】視力検査は右左が怪しくても大丈夫、「こっち」「あっち」と指さすだけ


 流れ作業のように1時間足らずで終了し、特に結果が告げられるわけでもない。
果たしてどのような意味があり、保護者はどう受け止めればよいのだろうか。

 同健診は学校保健安全法で市町村教育委員会に実施が義務付けられており、実は保護者・子どもに受診の義務はない。
「受診しなかったからといって入学できないわけではなく、個別に受けるよう求めることもない。どのような子どもたちが入学し、学校生活を送る上で気を付けるべきことはないのか、学校側が把握するために行っている」(町教委)とする。

/反応が欲しい/

 確かに、学校側が子どもの健康状態を把握するのは重要なことだ。
一方、保護者としては、学校側が診断結果をどう受け止め、子どもとの関わりの中でどう生かしてくれるのかを知りたいところ。
受診して終わりではなく、学校側から何らかの反応が欲しいと思うのは私だけだろうか。

 受診前は「ドキドキ」し、受診後は少し「モヤモヤ」が残った。

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