拝啓 神宮司亜沙美さま
はじめまして。まだお会いしたこともないのですが、先回のあなたのコラムにいたく共感しました。私なりにあなたの考えを支持し、読者の皆さんに“子どもとあそび“について考えるきっかけになれば、と思います。
亜沙美さんは、子ども時代をご兄弟と一緒に、季節の移ろいや自然の神秘を体いっぱいに感じながら、のびのびと過ごしていらっしゃったようですね。大人から与えられたプログラムではなく、自然を相手に五感をフルに使って、自由に未知の世界を探求したり冒険を楽しむ、正にワンダーフルな世界。それこそがあそび!であったと。
私が現活動に関わりながら、いつも心の片隅に抱いているのは“子どもの自由な発想と時間を奪わない”ということです。一人ひとりの個性を大切に、子ども自身の力で伸びるプロセスを第一に考える。
また、子どもには“人工知能(AI)に置き換わらない能力”を伸ばしてやりたい、というお考えは賢明ですね。ご自身の体験からその能力とは、他ならぬ“創造する力”だとおっしゃっています。
ところで、皆さんは、子育ての最終目標は何か?を考えたことがあるでしょうか。私は、『自立』だと答えます。人とのかかわり方を学びながら、誇るべき仕事が持てるようになれば、親としての役割をおおむね果たせたことになるのでは?
人間の脳は、早期教育で知識を蓄える可能性を十分に秘めています。しかし長い目で見て、社会人として、一つの正解が出せるだけでは充分とは言えません。むしろ、答えのない道筋を歩みながら、壁にぶつかることの方が多いかもしれません。子ども時代に必要なのは、その時に発揮できる健康な体とたくましい心、適切に人とコミュニケーションができたり、柔軟に思考する態度ではないでしょうか。
さて、そんなことから、亜沙美さんがご自身の生いたちを振り返り、“十勝が子どもの創造力を伸ばす絶好の場所”だと発信してくださることが、とても心強く、励まされました。一度ぷれいおんにも是非あそびにいらしてくださいね。
敬具
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