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十勝毎日新聞子育て面(毎週日曜)から、ママ、パパの生の声を伝える特集記事「ニコのびクラブ」をご紹介します!

テレビとの付き合い方は? バランス考え家庭に合わせて 

 子育てでテレビとはどう関わればよいのか。日々成長する子供のために、テレビ放送やDVD映像などと上手に付き合いたいものだ。子育て中の忙しいママが、どのようにテレビと向き合って生活しているのか、帯広市内の子育てサークルや幼稚園で聞いてみた。(小寺泰介)
【2013年12月1日付十勝毎日新聞に掲載】
※文中の年齢や肩書き等は掲載当時のものです。
 

 幼少時代からテレビに依存していると「喜怒哀楽の感情表現が乏しくなる」「視力が低下する」などと、少なからず抵抗感を抱く人はいる。ただ、子供との触れ合いに新しい彩りを加えたり、思いつかないようなヒントをくれたりすることもあり、子育てツールとしてうまく活用している人も多い。

/ツールで活用 新しい発見も/
 Aさん(40)の長女(2)は未熟児網膜症で生まれたため、症状が治まるまでテレビを極力避けてきた。1歳を迎えてからは、おもちゃや絵本とともにDVDが自宅に届く通信知育講座を受講するようになり、画面を通して「貸して」「どうぞ」などの会話のやりとりも覚えるようになった。テレビの音楽に合わせて歌って踊り、親子のコミュニケーションも深めていて「年齢に合わせた遊びは、母親にも新しい発見がある」と話している。

/無縁の生活 絵本など楽しむ/
 一方、幼稚園に長女(5)が通うBさん(25)は「若い年齢での出産だった。育児に悩み本を読んで勉強した」結果、テレビとは無縁の子育てを続けている。時間に余裕がある分、朝は出かける支度も自分ででき、毎日多くの絵本を読み聞かせる。ぐずれば音楽をかけて気を紛らわせ、「親子で話す時間が多いから、ボーッとしている時間も少ないのでは」と話す。

 夫は結婚前、大の海外ドラマ好きだった。「暴力シーンなど、子供がまねする危険性があるものは見せたくなかった」。子供が生まれてからは、寝かしつけた後にテレビでニュースを見る程度の生活にした。「必要な情報はインターネットで得られる。今はこの生活に慣れてしまった」。ただ、幼稚園では友達同士の会話でアニメが話題に挙がることもあり「話に遅れて寂しい思いをしないように、アニメ本を探してカバーしている」と配慮も忘れない。

 生活サイクルと組み合わせ、困ったときのお助けアイテムとして活用しているのがCさん(34)。5カ月の双子は手が離せず、2歳の長女は遊びたい盛り。1人で手が回らなくなることは日常茶飯事で「下の子が昼寝のとき、テレビに長女の“子守り”を頼む」とはにかむ。録画した朝の教育テレビを静かに見ていてくれれば、弟妹の昼寝は中途半端にならずイライラも募らない。シートベルトを外したがって泣いた自動車の中でも、アニメを見ればピタリと泣きやみ、楽しいドライブに。「子育ては無理しないのが一番」と考えている。

/見続けないようルールを決めて/

 Dさん(40)も3人の男の子を抱え、料理の準備には一苦労。三男(3)の兄は育ち盛りの中学2年生と小学5年生。夕方の子供番組がある時間帯に料理すれば「テキパキと片付けることもでき、気持ちよく子供のところへ戻ることができる」と語る。ただ、上の兄2人に合わせて夜もテレビはほぼ付けっ放し状態で「見せたくないシーンは末っ子の目をふさぐしかない」と悩みもある。

 5歳の長男を育てるEさん(34)は週6本のアニメを見せるのみ。「テレビが好きだから、制限しないとずっと見てしまう。男の子はやっぱり外で遊んでほしい」と願う。

 それぞれの考えによって、無理せずバランスも考えながら-。親たちは自分の家庭に合ったテレビとの付き合い方を実行している。

/豊成保育所 米谷邦子所長に聞く/実体験させることが大切/

 育児とテレビとの付き合い方を、帯広市立豊成保育所の米谷邦子所長(60)に聞いた。

 -乳幼児期で大切なことは。
 テレビやゲームなどは画面の向こうの世界で、実体験が伴わず心が動いていない。大切なのは実際に子供が体験すること。信頼できる大好きな家族や友達と遊んだり、けんかしたり、共感したりと、いろいろな心の体験をする中で人格が豊かになっていく。

 テレビのファンタジーの世界でも子供に豊かな想像力が育まれる部分もあるだろうが、現実と非現実の境目も大事。育児番組などでも、お母さんの優しい声などに比べると幼い子供にとっては刺激が強いと思う。

 -家事で手が離せないときなど、ついテレビを見せてしまう…。
 少しの間テレビにお願いしても、手が空いた後にその分たっぷりと向き合って遊べばいいと思う。あまり罪悪感を感じる必要はないのでは。大切なのは上手に付き合うこと。絵本や抱っこ、子守歌など子供に実体験をたっぷりさせた上で娯楽として取り入れることが大事だが、幼児期なら1日1時間でも長いかもしれない。

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