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 帯広市内の小学校で、PTAがボランティアとして児童の登校を見守る動きが広がりつつある。合言葉は「できる時に、できる人が」。コロナ禍で従来の活動がままならない中、新しいPTAの在り方を模索している。
【2021年11月24日付十勝毎日新聞に掲載】

【写真説明】黄色の腕章を付け、児童の登校を見守る帯広啓北小PTAの役員たち(11月)

 「おはよう。今日は寒いね」。11月16日朝、啓北小学校(橋場仁校長、児童339人)の校門前では、PTAの武田大悟会長(41)ら役員5人が、登校する児童に声を掛けていた。

 同校のPTAは7年ほど前まで、全家庭が当番制で毎日、登校の見守り活動を行っていた。だが、戸数の減少や負担軽減を求める声もあり、現在は週2回になるよう各家庭に割り振られている。

 そこで今月からPTAが新たに始めたのが、登下校時のボランティアによる見守りだ。従来の当番制に加え、その日できる人が「SCHOOL GUARD(スクール・ガード)」と書かれた黄色の腕章を着け、交通量が多い場所などに立って児童を見守っている。

 きっかけは、昨年からコロナ禍でPTA活動がストップしたことだった。今年の夏前に保護者アンケートで、PTAに期待する活動を尋ねたところ、最も多かったのが登下校の見守り。一方で参加できる日や時間はばらばらだったため、できる時にできる人が行うやり方を提案した。

 武田会長は「親が子どもの安全を願う気持ちはみんな同じ。まずは役員が率先して取り組み、少しずつ広めていきたい」。橋場校長も「無理なく参加し、保護者の目が地域に行き届くとありがたい」と期待する。

 一方、帯広柏小学校(鈴木義秋校長、児童408人)のPTAでは、今年から委員会制をやめ、活動ごとに参加できる人を募るボランティア制に切り替えた。

【写真説明】柏小PTAもボランティア制で、児童の登校を見守っている(5月)

 中でも保護者から要望の高い登校の見守りは、前の月に学校側が保護者に案内メールを出し、活動に参加できる人が返信する。これまで50人ほどが参加し、12月の枠は全て埋まっているという。

 同校ではこれまで地域住民でつくるボランティア「どんぐりの会」が精力的に見守りを続けてきたが、高齢化が進んでいる。鈴木校長は「今後も学校だよりやホームページなどでPRを続け、持続可能な活動として広げていきたい」としている。

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