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 絵本の読み聞かせを全国で行っている元保育士の「聞かせ屋。けいたろう」(けいたろう)さんを招いた「男子のための読み聞かせ講座」が20日、帯広市図書館で開かれた。
けいたろうさんは絵本の読み聞かせを行いながら、自身の著作「どうぶつしんちょうそくてい」の誕生秘話や子どもが夢中になる絵本の読み方のこつなどを話した。
(川野遼介)
【2017年9月24日付十勝毎日新聞に掲載】

「どうぶつのしんちょうそくてい」は
2014年に発行したけいたろうさんの1作目の絵本。
タイトルの通り、
いろいろな動物が身長を測るという内容で、
背の高いキリンやコウモリが
逆さになって測っている様子が
ユニークに描かれている。
【写真説明】読み聞かせをしながら絵本の特徴や著書について説明するけいたろうさん

 この絵本を描こうと思ったのは、
保育園で毎月身体測定をしていたことが
きっかけだった。
身体測定が嫌で毎回泣く子どもがいて
「大変だな」と思いながら
「動物が身体測定したらもっと大変だな」
とふと思った。
アイデアを忘れないうちに
「動物健康診断」というアイデアで描きためた。

 出版が決まってからスケッチをまとめ、
知人などに見てもらうと
「1冊の本にいろいろなことを詰め過ぎ」
と言われた。
「身長測定だけで書いてみたら」
とのアドバイスで
「1テーマの絵本に身長測定だけをテーマにした絵本にしよう」
と思い、この作品ができたという。

 絵本を読むとき、
小さい子どもが楽しめるこつとしては
「唇の音を使う」と説明。
0~2歳を対象とした「赤ちゃん絵本」には
「ばあ」「ぶー」「ぽっぽ」など
唇がくっつく「両唇音」が多く使われている。
「赤ちゃん絵本は文章が少ないが、その中に上質な音が入っていることが大事」
と話し、
楽しい音でストーリーが続いていくことを紹介した。

 また親と子がお馬さんごっこをする内容の
「おうまさんしてー」は、
読んだ後は子どもと遊ぶなど
「読んで終わりではなく、子どもとの遊びにつながり、すごいと思わせてくれた一冊」
と話した。
その上で
「子どもとの関わり方が難しいと思っている親御さんは、遊びにつながる絵本を話してあげて」
とアドバイスした。

<プロフィル>
 元保育士。JPIC読書アドバイザー。夜の路上で大人に絵本を読み始めた「聞かせ屋」。4カ月の渡米講演を経て、読み聞かせや絵本講座などで全国を駆け回る。著書に「どうぶつしんちょうそくてい」「どうぶつたいじゅうそくてい」「聞かせ屋。けいたろう 絵本カルボナーラ」。


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