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☆「帯広葵学園」はとかち子育て応援ラボの活動を応援しています!☆
◇ ◇ ◇ ◇ ◇

学校法人帯広葵学園の幼稚園や保育園、教室などの職員の方々を紹介するリレーインタビューです。毎月1人が登場し、各園や施設の特徴や目指す保育の姿、それぞれの夢や目標などを語ってくれます。

今回は「帯広の森幼稚園」に勤務されている久保寧々(くぼ・ねね)先生です。おやつの前の、お昼寝の時間にお邪魔させていただきました。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

この幼稚園について教えてください

帯広の森幼稚園では3歳から5歳の子ども達が通っています。幼稚園では、外遊びや縦割り保育の活動などを通して、異年齢同士関わる機会もあり、心や身体的な面の成長を感じることが出来ます。
今年度は、3歳児クラスの担任を受け持っています。

学年は、3年間連続で年少組を担当していますが、毎年同じ3歳児でも全く違った様子や特徴があって、毎回新しい気持ちで、子ども達と過ごしています。

また、入園前に集団生活を経験してきたお子さんもいらっしゃるので、入園当初から今まで培ってきた姿を見る事もありました。

この園の特徴はありますか?
帯広の森の近くに位置しているので、お散歩の中で林の中を散策に出掛けたり、冬にはクロスカントリースキーなど自然に溶け込んだ環境を保育の中で日常的に取り組めるところが良い特徴ですね。動物や植物の名前なども子ども達と一緒に発見し、学ぶ事が出来ています。

もう一つの魅力は、なんといっても給食です。外遊びをしていると園庭に良い香りが漂ってきて、子ども達と「いい匂いだね!!今日はラーメンかな」と想像しながら、会話を楽しんでいます。また、延長保育では、手作りのおやつが出る事もあり、先生達も子ども達と一緒になって喜んでいます。

先生はずっと保育や教育に興味があったのですか?

2年間短大生活で保育の勉強をしていくうちにどんどん保育の魅力に気付いていきました。また、実際に保育所や幼稚園に実習に行ってから、明確に先生になりたいという気持ちがとても強くなりました。

実習は幼少期に通っていた母園に行きました。とても良い先生ばかりで、期間中は実習生としては、もちろんですが、1人の保育者として向き合って下さいました。適度にサポートしながらも温かく見守って頂いたお陰で、萎縮せずにのびのび実習を行う事が出来ました。また、2年間で保育所や幼稚園、施設実習を経て、私自身が幼稚園に通っていたという事もあり、より身近だった幼稚園教諭を志すようになりました。卒業後は、初めての勤務先でこの帯広の森幼稚園に8年間働かせて頂いています。

母親も保育資格を持っており、保育の中で行き詰った時には、沢山の励ましやアドバイスをもらっており、感謝しています。

大変なことはありましたか?また、どうやって解決しましたか?
保育士1年目はとにかく苦労しました。何もかもが、初めてで「何が分からないのかも分からない。」という状況でした。

また、子ども達への指導方法や制作等の細かい伝え方なども自己流で行うしかなく、事務仕事では、どの仕事を優先してするべきなのかなど要領がつかめずに悩む日々が続きました。

まずは他の先生の指導方法を真似したり、前年の資料を見たりしながら仕事を進め、保育士3年目頃から、明るさ、楽しさを出していこうと殻を破り、自分の色を出しながら子ども達に向き合えるようになったのかなと感じています。

他の先生のどんなところを見習いましたか?

個性あふれる色んな先生がいるのが、うちの幼稚園の魅力の一つでもあります。関わる先生達のそれぞれ良い所を見習っています。とても明るくて面白い先生もいますし、トラブルの仲裁や指導の際教えるのがすごく上手な先生もいます。2人担任制になってからは、他の先生の保育を近くで見る機会が増え、良い所を吸収しようと日々頑張っています。

私自身後輩の先生も増え、逆に「自分から何か伝えられることはないか」と考えながら過ごすようになりました。昔は、自分の保育の事でいっぱいいっぱいだったのですが、苦労した分、新任の先生の気持ちに共感できる事が沢山あり、少しでも支えてあげたいという想いがあります。

自分の色とは、例えばどんなことを実践していますか?
常に「楽しさ」を忘れずに、話し方や表情に意識して子ども達と関わるようにしています。また、先輩の保育を見て学んだ事なのですが、絵本や紙芝居など、幼稚園にない新しい事・物を子ども達へ伝えるようにしています。幼稚園に置かれている絵本だけだとどうしても限りがあるので、毎月図書館へ行って興味を持ってくれそうな絵本を借りています。子ども達も楽しみにしてくれていて、その行動から、実際に「図書館に行ってみたい!」という気持ちが子ども達の中で芽生えていたり、興味を持ってくれるようになりました。

他にも保育の中で行う集団あそびでは、これまでやった事がない新しい遊びを探して取り入れてみたり、自己流で新しい面白い遊びを考え、実践しています。私が子どもの時、新しいワクワクするような遊びや絵本が増える事が嬉しかったという自分自身の過去の経験から取り入れている部分もあります。

心がけていることがあれば教えてください。

なるべく周りの先生と意見を交換して、より良い保育を行っていこうと心がけています。保育の中では、子ども達の気持ちを勝手に決めつけてしまわないように注意しています。
1年目の時に教えて頂いた内容の中で「保育の中で、絶対はない。」という言葉を頂きました。

だからこそ、子ども一人ひとりにに寄り添い、気持ちを聞いてあげて、本当の想いをくみ取ってあげたいと思っています。その上で保護者の方には子ども達の前後の様子や細かな部分をしっかりと伝えていく事も大切だと感じています。

また、「自分の時間を大事にできないと良い保育はできない」と教えて頂いた事があるので、私生活も充実させています。3歳から続けている「よさこい」や趣味のキックボクシングなどに充てて楽しんでいます。子ども達と過ごす1年は、あっという間に過ぎていきますね。

保護者の方へ伝えたいことは。
保護者の方々に見えていない子ども達の細かな様子や成長、時には、かわいいエピソードを直接伝えてあげたいです。それと同時に、1人ひとりの課題点や援助方法などスモールステップで、保護者の方々と一緒に考えていけたらいいなと思っています。


将来、保育士や幼稚園教諭を目指している人へエールをお願いします。
1,2年目は、受け持ったクラスの事、子ども達1人ひとりの事、沢山の事務仕事など両立する難しさに誰もが直面すると思います。少しずつ、自分のペースを見つけて、目指していきたい保育が明確になって、自分自身も楽しみながら、保育という仕事と向き合って欲しいです。また、人間関係がとても大切です。周りの先生達と沢山コミュニケーションをとって、子ども達にも伝染する楽しい保育を全ての人が出来る事を願っています。

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