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 先月、こども環境学会の大会が恵庭市で開催され、
仲間と共に参加してきました。

こども環境学会は、
子どもを取り巻く環境=こども環境について
研究、提言、実践し、
よりよい成育環境を実現していくことを目的に
活動している学会です。

 大会のテーマは「遊びで育つこどもたち」。
私たちは今、
子どもは未来そのものでありながら、
育つための環境がどうもうまく整っていない!
という課題に直面しています。

その一例として、
北海道はこんなにも豊かな自然に恵まれながら、
地理的、気候的な要因から遊びたいけど遊べない。
遊ばないから遊び方を知らない、
という実態も報告されました。

このことは、
体力の低下、コミュニケーション能力の低下など、
子どもの成長発達にさまざまな影響を及ぼしています。
北海道の小中学生の学力、体力は、
ともに全国で最下位クラス!
学力と体力とは相関関係にあることも
明らかになっています。

 ところで、
子育て中のみなさんに
子どもを理解する上で是非覚えておいて欲しいのは、
比較や競争など個人の能力を測る「学校的なまなざし」を、
子どもの生活全般に当てはめないこと、です。

学校的価値に縛られず、
自分の興味関心にしっかりと向き合える場で子どもはぐんと力をつけます。
学校的な子ども理解は学校だけで良い!

正解もゴールもない遊びや、
異年齢・多世代でのかかわりなど、
多様性のある環境で主体的に
「やりたい」を実現できる場を、
もっと当たり前に認め増やしていかないと、
子どもたちの学力・体力の問題は、
学校だけでは解決できません。

いっぽうで、子育て中の親たちは、
個人主義の高まりの中で競争を余儀なくされ、
成果を求められ、
失敗を負のイメージでとらえるような風潮で育ってきた世代。
身近に子どもと接したり、
子ども集団での育ちあいの実感も薄いかもしれませんね。

こんな背景も考えながら、
「遊んで育つ!」という実感を親子で共に体感し、
共に育ち合っていけるような環境づくりが、
今本当に必要なのだと感じます。

子どもたちがイキイキと育つ姿をイメージしながら、
行政や関係団体とも連携し合い、
多様な「あそびの場」を創っていきたいなと考えています。

今後は、
そのためのアプローチをさまざまに発信していきますので、
皆さんも是非応援してくださいね♪

【写真説明】5月のこどもらんどの記録から、「みんなでつなひき」「キッズフリーマーケットのお店屋さん」


今村江穂(いまむら・みずほ)
1967年、北九州市生まれ。97年に帯広市に転入。
2003年~前身帯広西おやこ劇場の運営委員長を経て、2006年NPO法人子どもと文化のひろばぷれいおん・とかちを設立、理事長に就任。
こどもの遊びや体験活動、子育て支援など、子育ち親育ち環境の充実をめざして多世代で活動中。
2013年~帯広市ファミリーサポートセンター事業受託。
こども環境学会認定こども環境アドバイザーも務める。
16歳から24歳までの1男2女の母。
十勝管内芽室町在住。

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