六年間の重み…
私達よんかけサポーターズクラブが、 放課後居場所広場「みどりっこクラブ」を始めてから10年になる。 だから、3年前からは小学校に入学してすぐからみどりっこクラブに通い始めた児童は 丸々6年間みどりっこの活動に参加してくれたことになる。 大抵の子は、低学年の時に一生懸命通って来て、 中学年では少年団活動に参加し始めるため、 次第にみどりっこに顔を出さなくなる… 寂しい限りではあるが、それもまた仕方ないことと、 スタッフみんな諦めている。 しかし、今年の六年生は、 休まずに最後までみどりっかの活動に参加してくれた子が多い。 これから行う予定のお別れ会にも、 15名ほどの六年生が参加してくれる。 お別れ会には参加は出来ないが、 今まで沢山参加してくれた子も含むと18名の卒業生がいる。 そして、私達はその卒業生一人一人に丹精込めて、 アルバムを作成した。 今回卒業する六年生が一年生の時から撮り続けた活動写真の中から、 一人一人が映っている写真を選び出しながらの作業である。 どうしても参加回数が多い子ほど、 写真の枚数が多くなるのだが、 アルバムに載せる写真の枚数はなるべく均等になるように選ぶ。 それにしても…本当にみんな大きくなったものだ。 一年生から六年生まで… あっと言う間であったような気もするが、 写真を見比べると、凄まじい成長ぶりである。 たどたどしい言葉で、 「みどりっこの先生〜!」と話しかけて来た子供達が今では「保前さん、◯◯していいですか?」と立派な言葉使いで、話しかけてくる。 私達大人の6年間は、 顔のシワが増えるくらいで、 さほど変化もないのだが、 この時期の子供達の6年間は、 本当に大きな変革期である。 身体の成長だけではなく、心の成長もめざましい。 一人一人のアルバムが完成する度に、 「◯◯ちゃん、大きくなったね…」とつぶやいている。 この子達の6年間の成長を見ることができた自分は、 幸せだな…と思う。 この子達に6年間関わり合えて良かったな…と。 子ども達は、どう思ってくれているだろうか? ある子がこんなことを言ってくれた。 「中学生になってもみどりっこに来てもいい? 今度は五中の菜園ボランティア部として、参加するから…」 嬉しかった。 また、新年度も頑張ろうと思える瞬間であった。 保前明美(ほうぜん・あけみ) 旭川出身。帯広市PTA連合会会長を2年、北海道PTA連合会副会長を1年務め、現在帯広市PTA連合会顧問。2016年度日本PTA全国協議会年次表彰個人の部で受賞。放課後居場所広場よんかけサポーターズクラブ代表兼コーディネーター、帯広第五中学校・緑丘小学校学校地域支援本部コーディネーターとして、学校と地域を結びつける役割をしている。社会人の長女を筆頭に1男2女の母。モットーは「和して同ぜず」。