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【子育てニュース】ロタウイルス十勝で流行。相次ぐ保育所集団感染。小まめに手洗い、消毒を

 十勝管内の保育所などでロタウイルスの集団感染が相次いでいる。ロタウイルスを含む感染性胃腸炎の集団感染は5月24日時点で7件、103人の有症者数となり、さらに同29日の発表では、今年に入って管内最多となる44人のロタウイルスの集団感染も発生した。帯広保健所では「集団感染以外にも有症者数がいる可能性は高い。手洗いと消毒を徹底して」と呼び掛けている。 (藤島諒司) 【2019年06月02日付十勝毎日新聞に掲載】 【写真説明】ウイルスの感染予防には手洗いが基本。せっけんは液体や泡状のものが望ましい(写真と本文は関係ありません)  ロタウイルスは、主に乳幼児に見られる急性胃腸炎の原因ウイルス。汚染された飲食物を口にしたり、感染者と接触したりすると二次感染し、2~4日の潜伏期間の後、発症する。主な症状は、水のような下痢や吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛。ノロウイルスよりも感染力が強いとされる。  ロタウイルス等の感染性胃腸炎は、冬から春にかけて流行期が続くとされ、2015年のピークは2月の164人だった。一方、今年は2月の有症者は報道発表ではゼロで、5月に入った連休後に有症者が大きく増えた。  この流行は全道的なものとするが、中でも十勝ではロタウイルスによる集団感染が多いのが特徴だ。5月の感染性胃腸炎の有症者103人(24日時点)のうち、9割に迫る91人がロタウイルスを原因ウイルスとする。  ロタウイルスには、効果のある抗ウイルス剤はないため、予防や感染を広げないことが一層重要になる。  手洗いは最も基本的な予防法だ。食事前やトイレ後、帰宅後など小まめな手洗いが必要。ただ固形せっけんはウイルスが付着している可能性が高いため、液体や泡状のせっけんを推奨している。  また、ロタウイルスやノロウイルスはアルコールでは消毒の効果が無い。帯広保健所で推奨するのは、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒。家庭用漂白剤の希釈濃度は、日常的な清掃では薬液2・5ミリリットル(ペットボトルのキャップ2分の1杯分)に水道水500ミリリットルの0・02%。嘔吐や便が付着した場所は薬液10ミリリットル(同2杯分)に水道水500ミリリットルの0・1%が必要となる。スプレーではウイルスが舞い上がってしまうため、拭き取りによる消毒が効果的としている。布や布団はアイロン等で熱を与えることでウイルスが死滅する。  帯広保健所では「子どもだから大丈夫ではなく、大人もしっかり感染の対策に努めてほしい」と呼び掛けている。

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