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先日、
子どもたちと一緒に
カモや鯉にエサをあげに出かけました。

100円で買ったエサは、
サッと池に投げ入れて
あっという間になくなりました。

それでも
「食べた」
「次は鯉にあげよう」
など
彼らなりに楽しんでいる様子が
伝わってきました。
もちろん表情もニコニコです。

そして
手持ちのエサがなくなってからは、
落としてしまったエサを探し、
見つけると、嬉しそうに
池に投げ入れているのでした。

その時に私は、
“もうひとつ買ってあげようかな”
と心の中で思い、
口から出かかったのですが、
ここでふと気が付いたのです。

彼らは、
エサが欲しくて探しているのではなく、
見つけることを楽しんでいるのだ
ということに。

だからなのか
見つけた時は、
エサを食べてもらった時よりも
嬉しそうでした。
もし、
簡単に見つけられるくらいに
たくさん落ちていたら、
こんなにも嬉しそうな顔は
しないのかもしれません。

子ども達の視点や発想は
いつも新しい発見につながります。
誰もがみんな子どもだったのに、
子どもに新しい発見をもらう。
大人になるにつれ、
失っていくものも
たくさんあるのかもしれませんね。

小川 洋輝(おがわ・ひろき)
青鳥舎せいちょうしゃ(幕別町)代表。1985年幕別町生まれ。知的障がい者支援施設、知的障がい児・発達障がい児の通所施設での勤務を経て、2015年青鳥舎を設立。「戦力としての障がい者雇用を当たり前にする」をメインテーマに、障がい者雇用のコンサルテーションや福祉事業所の設立コンサルテーションを中心に活動中。市内で放課後支援施設「ことのは」を運営。趣味は読書。ジャンルは絵本からビジネス書までと幅広く、年間に100冊以上は読んでいる。


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