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 【音更】児童の居場所づくりや孤食の解消などを目的とした「子ども食堂」が5月、町内2カ所で開設される。いずれも民間団体が運営し、子育て支援や異世代交流の拠点づくりを進める。
(鈴木裕之)
【2019年3月9日付十勝毎日新聞に掲載】

 食堂を開設するのは、町内のボランティアグループ「いまいる。プロジェクト」(似内=にたない=幸成代表、15人)と社会福祉法人「地域で一緒に暮らそう会」(佐々木恵美子理事長)。

 対象は町内在住の小学生と家族。料金は小学生無料、保護者は200円。同伴の高校生以下のきょうだいは無料。両施設とも毎月1回、日曜正午~午後1時に開催。食事後は午後2時ごろまで、地域の人を交えたレクリエーションを計画している。定員は両食堂とも15~20人程度。食材は福原が1回1万円以内で無償提供する。

 「いまいる-」は2011年の東日本大震災で、被災地の岩手県大槻町を支援するために発足。大槻町、音更町、岩手県軽米町(音更町の姉妹都市)の中学生による野球大会を音更で開催するなど、被災地への支援と交流を続けている。

 食堂は木野東会館(町木野東通5、木野東小北側)に毎月第3日曜に開催。初回は5月17日。「いまいる-」事務局の織田亜由美さんは「被災地支援の活動を通して、地域での人と人とのつながりが大切だということを実感した。高齢者には無理のない範囲で運営に携わってもらい、子どもたちと交流してほしい」と話す。ボランティアスタッフを募集するための説明会を、今月17日午後3時から同会館で開く。

 「-暮らそう会」は同法人所有の空きスペースとなっている調理場(町新通4)を活用し、毎月第1日曜に開催。初回はゴールデンウイーク期間中となるため、1週先延ばし5月12日に開設する。大野晴美専務理事は「ゲームや軽スポーツも計画しており、異世代交流のきっかけにしたい」と話す。

 開設に当たり、町が給食用消耗品(食器、調理器具など)や食卓テーブル、いすなどの購入費、運営保険料などを補助することにしており、「共生型社会の実現に向け、ぜひ軌道に乗せてほしい」(保健福祉部)と期待を寄せている。

 問い合わせは、「いまいる。プロジェクト」実行委(090・2073・8793)、「-暮らそう会」(0155・42・0742)へ。

<子ども食堂>
 低料金または無償で子どもに食事を提供する場として、2012年、東京都で開店したのが始まり。その後、全国に広がった。道内では100カ所余が開設済み。十勝総合振興局によると、管内では帯広、士幌、芽室、大樹の計5カ所で開設され、足寄で計画がある。

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