放課後現場でのできごと~太郎と次郎(仮名)
とある放課後の活動中、
太郎と次郎がじゃれあったとき、
太郎の口が床にぶつかりました。
その後、
太郎は歯を押さえながら
涙を堪えてただじっとしていました。
こんな状況は、
低学年だから
もっとオイオイ泣いてもおかしくないし、
じゃれあってた相手に
文句を言う子もいると思います。
ワタシはそばに座って、
「痛いのに泣かずに、次郎に対して怒らずに、強いね」と声をかけると太郎は深く頷きます。
「でも本当に痛くて耐えられないなら泣いたっていいんだよ」
と声をかけると
ワタシの目を見てまた頷きました。
日頃からきっと太郎の周りには、
相手が間違ってぶつかったのか、
故意にぶつかったのかなど状況の違いや、
友だちとのかかわりについて
考えさせてくれる人がいるんだと思います。
そうこうしてるうちに、
次郎が寄ってきて
ソワソワしながらこちらを見ています。
「どうしたの?」
と声をかけると
「どうなっちゃたか僕も気になってたけど、先生とお話ししてるから話しかけられないし、どうしようかなぁって思ってた。さっきはごめんね。」
いつもはおだってウキウキはしゃぐ次郎も、
自分のしたことや相手の様子をちゃんと考えて、
正直に自分の気持ちを伝えることができます。
きっと周りには
次郎の話に耳を傾ける人が
ちゃんといるのだと思います。
もちろんまた太郎は大きく頷き、
すると次郎は笑顔に戻りました。
現場からは以上です(笑)
こういう状況を目の当たりにすると、
子ども同士のかかわりや
その周りに寄り添う大人の存在は
とても重要だと改めて実感します。
そして、
こうやって現場での実践や体験が
ワタシに大きな学びを与えてくれます。
♪今日のお茶♪
ダージリンオータムナル
ダージリンは1年でファーストフラッシュ(春)、セカンドフラッシュ(夏)とこのオータムナル(秋)の3回、収穫されます。オータムナルはコクがあって甘みも感じられ、ミルクとも相性がイイです。ワタシはダージリンの中でそんなオータムナルが一番好きです。
収穫時期によって味わいが変わるダージリンは、四季がある日本に暮らすワタシたちに馴染みやすいのかもしれません。
白石 友柄(しらいし・ともえ)
やりたいコトは全部ヤルが信条。 放課後の学習プログラムや小学校の英語活動のサポートなど幅広く子どもの学びを展開する、NPO教育支援協会北海道の専務理事。
その他、紅茶の「tea stylist」、サイエンスプログラムの「GEMSリーダー」、生粋の「board gamer」としても活動中。
プロフィールはこちら
NPO教育支援協会北海道のHPはこちら
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