【男記者の育休体験記⑤】役割増えて満足感
生後4カ月が過ぎた次男は、話し掛けると笑ったり手を動かしたりと反応が出てきた。
妻と交代でおむつ交換や、粉ミルクをあげる他、入浴や家事の後方支援をして過ごすのが日課。ちょっとした主夫体験をする中、子供が成長する瞬間に出合えて、満足感が大きくなってきた。
これまでは父親の私が、母親と同じように乳児の世話ができないという壁を感じたことがあった。次男がぐずって泣いたとき、抱っこをしてあやしても、なかなか落ち着かず、寝付きもしない場面が多かった。
母親に代わると、母乳を与えながらという男にはない技を使って、次男はすぐに寝る。母親の負担を減らそうと、私はおしゃぶりを口に突っ込んでみたが、泣きやまなかった。次男がおしゃぶりに慣れていないからだと考え、繰り返し口に押しつけたが、おしゃぶり自体が嫌いになり、もっと泣いた。結局は母親の胸で寝るのが安心するようで、今でも手っ取り早く寝かせたいときは母親頼みとなっている。
ほとんど寝てばかりだった次男が今、日中にまとまって3時間くらい起きていることもある。父親の役割がますます増え、やりがいも大きくなってきた。
(関坂典生)
<せきさか・のりお>
1979年生まれ。第2子が誕生したのを契機に、十勝毎日新聞社の男性記者として初めて育児休暇を12月末まで取得中。
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