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十勝毎日新聞子育て面(毎週日曜)から、ママ、パパの生の声を伝える特集記事「ニコのびクラブ」をご紹介します!

 アニメの動画やゲームアプリなど、子どもにとって魅惑的なコンテンツが満載のスマートフォン(スマホ)。与えると、夢中になって静かに遊んでいてくれるため、つい触らせてしまいがちだが、子どもの成長に影響がないか心配する声も。子どもとスマホの付き合い方に悩む親の声を聞いた。
(丹羽恭太)

【2016年10月2日付十勝毎日新聞に掲載】
※文中の年齢や肩書き等は掲載当時のものです。


付き合い方 悩む保護者 ぐずるとつい頼りに・1人で使わせない


 「飛行機で神奈川の実家に帰省するとき、子ども向けテレビ番組の動画をスマホで見せて助かった」
と話すのは、2歳の娘を育てる帯広市内の会社員Aさん(30)。

 菓子を与えても、客室乗務員がおもちゃをくれても、狭い機内でぐずる娘。
仕方なくダウンロードしておいた動画を見せて、周囲からの冷たい視線をしのいだ。
「家ではできるだけ触らせないようにしているが、私が使っていると興味津々でのぞき込み、奪おうとする。火を使っている台所に来てほしくないときなど、ついついスマホに頼ってしまう」
と語る。

【写真説明】幼いうちからスマホに夢中になるのは、子どもの成長にとって良くない?

 一方、「絶対に1人では触らせないようにしている」と話すのは、6歳の息子と3歳の娘を持つ市内の主婦Bさん(35)。
長男が3、4歳の頃、父親がやっていたスマホのパズルゲームに興味を示したため、
やらせてみたところ、それまでに見たこともないほど集中。
その様子に、ゲーム漬けの子どもに育ってしまわないか心配になった。

 「子どもたちを撮った写真を見せたり、祖父母とテレビ電話で話したりするときに触れることはあるが、ゲームのように1人で使わせることはない」としている。


/「子守りさせないで」 日本小児科医会が啓発/

 日本小児科医会は2013年、「スマホに子守りをさせないで」と題するポスターとリーフレットを製作し、乳幼児の成長にスマホなどのメディアが与える悪影響について啓発している。

声掛けて親子の絆

 子育てアプリなどで子どもをあやすのは、
「育ちをゆがめる可能性がある」としてやめるよう強調。
言葉が話せない赤ちゃんは泣いたりぐずったりすることで、
「おなかがすいた」「遊んで」
といった欲求を訴える。
ぐずっているときはスマホを見せるのではなく、
「どうしたの」などと声を掛けたり抱っこしたりすることで親子の絆が育まれるとしている。

 言葉が話せないうちから目と目を合わせて語り掛けることが、
親子の愛情を育むのはもちろん、言葉の発達にも欠かせない。

 乳幼児期は視力や体力、運動能力の発達にとても大切な時期。
長時間、スマホの小さな画面を見ていると視力の発達を妨げる。
また、子どもの体力や運動能力は自主的に体を動かし、自由に遊ぶことで育つ。
散歩や外遊びなどを通じ、さまざまな体験をすることで五感がバランス良く育つとしている。

5項目を提言

 親がスマホに夢中になるのも良くない。
心の発達の基礎になる、親子の会話や体験を共有する時間が奪われてしまうからだ。
もちろん、「歩きスマホ」などは周囲への注意が散漫になり、子どもを危険にさらしかねない。

 同会ではテレビ、DVD、ゲーム機なども含めたメディアとの付き合い方について、以下の5項目を提言している。

 
①2歳まではテレビ・DVDの視聴を控える。
②授乳中、食事中のテレビ・DVDの視聴はやめる。
③すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要。1日2時間までが目安。
④子ども部屋にはテレビ、DVDプレーヤー、パソコンを置かない。
⑤保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくる。


こちらもご参考に!⇒子育て応援ラボアンケート「あなたはスマホに子守りをさせますか?」結果

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