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 帯広市の「子育て支援総合センター」に寄せられる子育て関連の相談件数が増えている。2015年度は477件で、10年度から約1・7倍に増えた。核家族化が進み、身近な人に悩みを相談しづらくなっていることなどが背景にあるようだ。
(安倍諒)
【2016年6月3日付十勝毎日新聞に掲載】


 同センターは児童相談所に比べて、相談援助に特化した施設。相談内容は「発達」「養護」「子育て」の3つに区分され、電話が大半。相談時間は数分から数時間に及ぶこともある。

 相談件数は10年度276件、11年度313件、12年度409件、13年度464件と右肩上がりで増加。同センター内に「こども発達相談室」が開所した12年度は、前年比約100件増えた。

 15年度はピークの14年度から26件減だが、3区分のうち発達相談以外は横ばい、または増えた。「発達」が減った要因は15年度から、療育に通う発達障害児に対し、専門相談員がアドバイスなどに応じる障害児相談支援事業が本格運用されたのが要因とみられる。

 市子育て支援課は「核家族化で両親が離れた場所にいるなど、頼れる相談相手が身近にいない状況になっている」と懸念。子育てに関する情報がネットにあふれ、どれが正しいのか判断がつかずに相談を寄せるケースも多いという。

 家庭では「子育てに疲れた」、学校からは「子どもの様子が心配」など、相談内容もさまざま。必要に応じて直接訪問したり、福祉サービスなど他機関を紹介することもある。

 同課は「保護者の気持ちに寄り添うことはパソコンではできない。関係機関と連携しながら、親身になって相談に当たっていきたい」としている。

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