【男記者の育休体験記①】「社会」との隔絶痛感
生後2カ月になった次男。外出しやすい季節となり、育児休業を生かして平日もどんどん出掛けようと考えていたが、現実は違う。
赤ちゃんは寝る、泣く、ミルク、排せつ、沐浴(もくよく)で1日が終わる。起きて遊ぶような場面がない。私が買い物に行くと、妻は何日も外に出ないことになる。育休のおかげで妻は一日中、話し相手がいるが、この時期の子育ては社会と隔絶され、山ごもりしている修行のようだ。
十勝毎日新聞社で18日、子育てワークショップ「話そう、学ぼう! パパママワーク」が開かれ、1カ月ぶりに出社した。参加者は男性3人を含め20人。子育て中の人たちとの触れ合いがずいぶん新鮮に感じた。家族以外の人と顔を合わせて話すことが極端に減っていたことに気付いた。
「人間は社会的動物である」。古代ギリシャの哲学者アリストテレスの言葉をふと思い出した。人は社会と関わって生きていることが大事なのではと思う。首が据わって外出しやすくなるのは3、4カ月児になってから。それまでは家で子守りをして妻にも外に出る機会を増やすことが支えになると納得した。
(関坂典生)
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せきさか・のりお 1979年生まれ。第2子が誕生したのを契機に、十勝毎日新聞社の男性記者として初めて育児休暇を12月末まで取得中。
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