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 十勝毎日新聞の投稿欄「まちの声」(毎週月曜・3面)に1月、音更町認可保育所の乳児受け入れ規定について、疑問を投げ掛ける20代女性からの投書が掲載された。
その後、3週にわたって関連の投書が続き、
保育行政に一石を投じる形になった=投書は下記に掲載
一連の投書はどのように受け止められたのか。
十勝毎日新聞社の地域協働プロジェクト「とかち子育て応援ラボ」のコラムニストたちに聞いた。
(酒井花)

【2017年2月26日十勝毎日新聞に掲載】
※文中の年齢や肩書き等は掲載当時のものです。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

 「帯広市の認可保育園では生後57日から子どもを預かってくれるのに音更町では生後6カ月から。認可外に預けるしかないが、保育料が高くて困っている」

 投書が掲載されたのは1月16日付。
これに対し帯広市の46歳主婦(1月23日付掲載)、
50代団体職員(1月30日付掲載)から
関連する投書が相次いで寄せられた。

 掲載後ほどなく、
音更町は新年度から2施設、2018年度から3施設で、生後57日からの乳児受け入れを決めた。

 子育て支援や地域活動に取り組むコラムニストたちは一様に
「なぜ音更町の認可保育園では長年、乳児の受け入れをしてこなかったのか」
との疑問を抱いた。


/社会の宝/

 同町に住む白石友柄さん(NPO教育支援協会北海道・専務理事)は、
「愚痴で終わらせず投書という形で行動を起こしたことは評価。20代のママが働いて、子どもの成長と一緒にキャリアアップすることは社会にとっても宝」
と語る。

 白石さんが勤務するNPOでは4年前、
初めて職員が産休・育休を取得。
このとき組織全体で業務の見直しを図った。
「仕事と家庭を両立したい人たちが活躍できる仕組みを構築することが大切」
と提言する。

 大樹町地域おこし協力隊の神宮司亜沙美さんは、
幼い子どもは親と一緒に過ごすべき-という社会通念が問題の背景にあると指摘。
「程よく子どもと離れ、自己実現できる働く場があればこそ、笑顔で接することができる」
とし、多様性を認める社会を求める。

 今村江穂さん(NPO法人ぷれいおん・とかち理事長)は、
「子どもたちとたくさんの時間を大切に」とした46歳主婦の投書に関し、
「子どもと過ごす時間の掛け替えのなさに共感した人も多いはず」と理解を示す。
その上で、
「子どもは親の選択肢を受け入れて順応するもの。生き方を認め合い、共感し合える環境が用意されるべき」
とする。

/環境に変化/

 生後4カ月で長女を預け職場復帰せざるを得なかった井田芙美子さん(いただきますカンパニー代表)は、
「1世代前と経済の状況や家庭を取り巻く環境が変わった。今の状況を伝える責務がある」
と、子育て世代が発信する必要性を説く。

 帯広市PTA連合会の前会長で児童の放課後居場所づくりに取り組む保前明美さんは、
「帯広も保育を必要とする母親の多様なニーズに十分に応えているとはいえない」と指摘。
たまたま音更が表面化しただけで、氷山の一角と示唆している。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

【「まちの声」の投書】


◆音更の乳児保育もっと早期から

 帯広市の認可保育園では生後57日目から子どもを入園させてもらえるのに、音更町では生後6カ月からしか入園させてもらえません。
 どうしても子どもを預けなければならない場合は、託児所にお願いすることになりますが、認可保育園と違って保育料は高く、産後間もない状況で月々の給料からそのような保育料を払えるわけでもなく困っています。
 役所に勤めている人はきちんと育休制度を利用できるので生後6カ月目からの入園でも困らないと思いますが、民間に勤めている人たちは制度が整備されていない場合や、どうしても仕事をしなければならないなどさまざまな理由で保育園の利用が必要です。
 町長さんは「子どもたちが夢と希望が持てるまちづくりを」とおっしゃっていますが、その子どもたちの親が子どもを預けられず、仕事に行けず、生活が苦しい状況で子どもが夢や希望を持てるでしょうか。すぐにでも改善してください。
(音更町、パート女性20代、1月16日掲載)


◆子どもとの時間大切にすごして

 16日付の当欄に、音更町での乳児保育をもっと早期からにという投書がありました。私には3人の子どもがいます。上の2人は年少から、下の子は未満児から保育園に預けました。その当時はもっと早期から預けたい、たくさん働いて収入を増やしたいと思っていました。しかし子どもたちが自立した今、思うことはもっと子どもたちとたくさんの時間を過ごせば良かったという後悔です。(中略)未来に私のような後悔がないよう、若いお母さんたちに伝えたく一筆書かせていただきました。子育ては私が経験した中で一番大変な仕事です。頑張れ、若いお母さんたち!!
(帯広市、主婦46歳、1月23日掲載)


◆乳児保育の規定 町は根拠説明を

 当欄への16日付の「音更の乳児保育もっと早期から」の投書に対して、23日付に「子どもたちとの時間はお金に代えられない。頑張って」との投書があり、ちょっと気になって投書しました。(中略)国は子育て中の保護者に対する働き方の仕組みの見直しはせず、福祉制度を見直し、乳児の預かり制度を20年以上前から拡大してきた経緯があります。(中略)そもそも国は保育園の入園対象者を乳幼児としか規定しておらず(音更町の)6カ月の規定は自治体独自の規定ではないでしょうか。何をもって6カ月としているのか、きちんとその根拠を保護者たちに説明する必要があると思います。
(音更町、団体職員・50代、1月30日掲載)

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