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〜“触れる”ことで育まれる、親子の安心〜

お腹もいっぱい。おむつも替えた。抱っこしても赤ちゃんが泣き止まないと、「どうして…?」と不安になりますよね。

私が初めての子育てで経験した忘れられないエピソードがあります。

娘が何をしても全く泣き止まず焦りや自信のなさで心が限界になりそうだった時に、様子を見に来てくれた助産師さんが娘にそっと手を添えた途端、まるで魔法のようにすーっと眠りについたのです。

それが、私とベビーマッサージとの出会いであり、「触れる」ことの力を体感した出来事でした。

赤ちゃんの「泣く」は、ママやパパを困らせるためのものではなく、大切な『伝える手段』。お腹がすいた、眠い、不快などの理由だけでなく、「さみしい」「そばにいてほしい」という気持ちがこもっていることも多いのです。

「泣き止ませなきゃ」と頑張るよりも、「一緒にいるよ」という気持ちでそっと触れてみてください。特別な技術は必要ありません。あたたかい手で背中をゆっくり撫でたり、胸に手を当てて呼吸を合わせたり。

赤ちゃんの『今ここ』を受けとめるふれあいが、何よりの安心になります。

そして、ママ・パパ自身が安心することもとても大切。泣き止まない時間が続くと心が張りつめてしまうこともありますが、そんなときこそ深呼吸して自分の胸にそっと手を置いてみてください。

「大丈夫」と自分自身にやさしく触れ心が緩むと、赤ちゃんも泣き止むことも多いから不思議です。
ママやパパの手は、赤ちゃんにとって世界で一番の安心の場所。どんなに泣いていても、そっと手を添え、心を寄せてくれることで、赤ちゃんは「安心」を受け取っています。

そしてその安心が、これからの人生においても「自分は愛されている」という土台になっていくのです。



池田はつみ/タッチケアセラピスト・保育士

士幌町出身、帯広市在住。
2011年より、親子の心とからだに寄り添うタッチケアの活動を始めました。

これまで延べ5,000組以上の親子や、発達・医療的ケアが必要な子どもたちと出会い、
その一人ひとりにふれてきた経験は、私の宝物です。

2022年に立ち上げた「音の森.」では、ベビーマッサージや感覚あそび、ママのセルフケアなどを通じて「ふれるって、こんなにやさしくて、力強いんだ」と感じられる時間を届けています。

わたしの願いは、
「自分に生まれてきてよかった」と、親も子も心から思える子育ての時間を増やすこと。
ふれあいの中にある、小さな安心と大きな愛を、これからも伝えていきたいと思っています。

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