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 【芽室】イクボスを推進する町職員によるプロジェクトチームが18日に発足し、役場庁舎で1回目の会議が開かれた。業務の改善策を具体的に検討し、来年4月から実行する。
【2019年12月21日付十勝毎日新聞に掲載】


【写真説明】プロジェクトチームによる1回目の会議

 手島旭町長をはじめとする管理・監督職以上の町職員は10月、部下の仕事と家庭の両立を理解し、自身も実践する上司「イクボス」になることを宣言。これに基づき、人材育成やワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)に重点を置く理念「行政経営ポリシー」の中で、残業時間の減少や休暇取得の増加などを実現しながら子育て中の職員らを支える。

 宣言は道内自治体として苫小牧市、千歳市に続く3例目。道東では初の自治体で、今後の取り組みに注目が集まる。

 プロジェクトチームは、手島町長が任命した係長職以上の男女職員7人で構成する。第1回会議では、リーダーに企画財政課公共施設マネジメント係の齋藤錦係長、サブリーダーには建設都市整備課建設係の玉村大輔係長を選出した。

 (1)休暇取得策(2)時間外勤務の削減策(3)手続きの簡素化・ICT(情報通信技術)活用などの業務改善(4)職員間コミュニケーションの充実(5)職場環境の改善(6)その他-を柱に検討を進めることや、改善案を掘り起こすために「職員提案制度」を活用することなどを確認した。

 リーダーの齋藤係長(38)は、自身も小学生2人の子育て中で、「家庭の時間を大切にしたい思いは強い」という。その上で「組織全体としてゆとりを持ちながら働けることが、働きがいにもつながるように自分ごととして業務改善策を考えたい。職員の思いを広く尊重して進める」と話していた。

 今後は来年3月まで、毎月1、2回程度の会議を開く予定。(小寺泰介)

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