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 昨年12月に帯広の森体育館に導入された設置型授乳室「mamaro(ママロ)」が、子育てママから好評だ。道内に初導入された施設だが、スポーツ大会や親子向けの体操教室などで使用した母親らから「すごく使いやすい」「大型商業施設の授乳室などに比べ落ち着いて授乳できる」といった声が寄せられている。授乳期の母子が訪れやすい環境が整ったことを背景に、帯広の森体育館も「さらに子育てママ向けのイベントを充実させる」としている。
(奥野秀康)
【2019年02月10日付十勝毎日新聞に掲載】

 ママロは自治体向けのサービスを手掛ける「ホープ」(福岡)と、育児ベンチャーの「Trim」(神奈川)が共同で企画・開発した。縦0・9メートル、横1・8メートル、高さ2メートルの個室で、可動式ソファ、モニター、コンセントなどが完備されている。授乳だけでなく、赤ちゃんのおむつ交換なども可能だ。

【写真説明】設置型授乳室「ママロ」。ママロでは授乳だけでなく、おむつ交換なども行える

 1月11日に帯広の森体育館で開かれたベビーダンス教室には、約10組の母子が参加。帯広市在住の瀧澤佳紀さん(30)は生後6カ月の柚巴ちゃんと「早速使ってみた」と言い、「商業施設などの授乳室よりも密室感があって、2人とも落ち着けた」とにっこり。

 3歳の葵ちゃん、生後7カ月の陽那ちゃんと共にママロの中に入った横山香さん(31)=帯広市在住=も「すごくいいと思う。(体育館に)子どもを連れて来やすくなった」と笑った。

 帯広の森体育館ではママロの設置以降、多数のスポーツ大会が開催されている。帯広市文化スポーツ振興財団では「従来は更衣室に簡易ベッドがあるだけで、授乳に対応できていなかったが、『ぜひ使ってみたい』というお母さんの声が、たくさん頂けるようになった」(桜井美幸主査)としている。

【写真説明】設置型授乳室「ママロ」の導入で、「体育館に子どもを連れて来やすくなった」と喜ぶ横山香さんと葵ちゃん、陽那ちゃん

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