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【PR☆帯広葵学園☆】職員リレーインタビュー~帯広の森幼稚園(帯広)・向中野ますみ栄養士

☆「帯広葵学園」はとかち子育て応援ラボの活動を応援しています!☆ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 学校法人帯広葵学園の幼稚園や保育園、教室などの職員の方々を紹介するリレーインタビューです。毎月1人が登場し、各園や施設の特徴や目指す保育の姿、それぞれの夢や目標などを語ってくれます。 今回は帯広の森幼稚園の栄養士、向中野ますみ(むかいなかの・ますみ)さんです。 ※記事中の内容、名称、年齢等はすべて取材(掲載)当時のものです。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ Q.向中野さんは「管理栄養士」ですね。幼稚園の栄養士さんは日々どんな仕事をしているんですか。  給食の献立を立てて、食材を発注し、調理にも入ります。朝は午前8時過ぎから、私を含めて3人で給食の調理をしています。  帯広の森幼稚園は園児が220人、職員が36人で、だいたい毎日260食は作っています。11時には作り終わって、11時半には出せるようにしています。土曜保育もあるので週6日完全給食です。 Q.献立作りで一番大事にしていることは何ですか。  子ども達にいろいろな味に出会ってほしいと考えています。季節のものも大事にしていて、今日ですとアスパラガスを使いました。あと、結構お家で食べたことがないものがあるんです。例えば酢の物とか。でも結構子ども達は大好きなんです。お母さんたちに定期的にアンケートを取っているのですが、「お家では食べないけど幼稚園では食べています」「いろいろな食材に出会わせてくれてありがとう」という声もあります。嫌がって家庭では食べさせてなかったものでも、園で食べたら喜んで食べたという話も聞かせてくださったりして、「ありがたいなあ」とやりがいを感じています。  郷土料理にもこだわって、日本特有の伝統料理を伝えていきたいと考えています。例えば石狩汁とか芋団子、けんちん汁やのっぺい汁とか。あと、帯広葵学園の理事長が山形県出身なので、年に一度、秋に芋煮を出していて、子ども達にも好評なんです。お母さん達には、給食便りの他に、インターネットのレシピサイト「クックパッド」にメニューをアップして、幼稚園のホームページで紹介しています。結構反響があるんです。  帯広の森幼稚園は、残食が出ない幼稚園というイメージです。子ども達は本当に完食してくれるんです。感心しています。先生たちと密に連絡を取って、このクラスはこれくらい食べるという量の把握は勿論ですが、「美味しそうだよ~」とか盛り上げて食べさせてくれる先生方が上手なんだと思います。手前味噌ですが、味も皆さんに「美味しい」と言っていただけています。 Q.子どもに食べてもらうために味の面で工夫していることはありますか。  味付けは子ども向けの味付けにしています。薄味を心がけているんですが、子どもが食べやすいように、ちょっと甘くしたりとか、工夫をしています。出汁も煮干しと昆布で取った天然なんです。全然違うんですよ。味が。子ども達も「美味しい!」って分かってくれているみたいです。小学校に行っても「幼稚園の給食美味しかった」って言ってくれて、味の記憶が残ってくれているんだなと感動しています。  味覚が形成される時期なので、そこは気をつけています。小さいとき(3か月から10歳)に舌は完成されるといいます。苦みとか渋みとか、いろいろな味に出会わないといけない。豊かな味の記憶って将来にずっと残るようですね。  カルシウムも大切です。カルシウム不足の子どもはイライラするというデータも出ています。なのでカルシウムにも気をつけて、小松菜とかひじき、ほうれん草をすごく使っています。また、幼児期は体が形成されてどんどん大きくなる時期なので、タンパク質も大切です。体を作る良質なタンパクを取らせてあげたいと考えています。十勝の豆、お肉、魚、卵をバランス良く出しています。  魚は意外とサバが大好きなんです。ビックリしますよね。サバに小麦粉を付けカラッと焼いて、その上にソースと味噌と砂糖を混ぜたあまだれをかけた「サバのソース焼き」というのがすごく子ども達に人気なんです。オーソドックスにサバの塩焼きや味噌煮も好きです。サバはDHAなども含まれて頭も良くなると言われているので、心がけて出しています。  おやつでは、おにぎりとかも出したりするんですが、素朴な大根もちを出してみたり、手作りマフィンを作ったりと、簡単に買って与えるおやつではなく、昔ながらのおやつを考えています。手作りのドーナツとかも人気です。手間をかけると、子どもにも分かるのか、それだけ反応もより深いですね。 Q.メニュー作りはいつどんな風にしているんですか。  私は子どもが高校生と中学生1人ずつ、2人いるんですが、その子たちに新しいメニューを開発したら食べてもらって、反応を見て、すごくおいしいって言うものを出したりしています。すごく舌がこえているのではっきり意見を言われます。「あ、これは受けると思うから出した方がいいよ」とか。中学校でも学校給食を食べているので、いろいろと比較をしてくれてすごくいい意見をくれます。  Q.アレルギーの対応などはどのようにしていますか。  今、アレルギーの子どもはすごく多いんです。多種多様にアレルギー食も対応しています。給食も小鍋で何パターンも作ります。卵と牛乳が圧倒的に多いんですが、その子たちも食べられるように工夫をしています。例えば今日はシチューでしたが、牛乳がダメな子がいるので、アレルゲンフリーのシチューの粉で、栄養価を生かすために牛乳の代わりに豆乳を使って作ったりしています。マヨネーズがダメな子にも、マヨネーズに類似したものを使って、見た目も味も同じようにして出しています。勿論、卵とか別にするものもあります。 でも、豆乳フレンチトーストなどはすごく美味しいんです。普通の給食にも引けを取らないくらい美味しかったので、全員に出してみたりもしています。他の子と差がないように気をつけていますが、違うものでも「アレルギーを持ってるから食べられないね」って、それもみんなの勉強になっていますね。 Q.管理栄養士を目指したきっかけを教えてください。  私は美幌町の農家の娘で、忙しい母親の代わりに小さい時からご飯を作ってきました。昔から料理を作ることが大好きで、食べてもらって「美味しい」って言ってもらい、喜んでもらうのがすごく好きでした。料理がとっても大好きだったので、自分の生涯の仕事として生かせていけないかなと思ったのと、祖父が糖尿病だったので、一緒に寄り添っていきたいなという思いもありました。  目指すなら管理栄養士を取りたかったんです。管理栄養士は病気の人に指導ができる国家資格なんです。恵庭市の文教短期大学で2年間、栄養士コースで学びました。管理栄養士は4年制の大学を出ないと取れないのですが、2年の栄養士課程を修了した人は、その後3年間以上実務経験がないと受験資格が取れないんです。なので、働きながら独学で、子育てをしながら、一生懸命勉強して国家資格を取りました。  卒業後は、千歳市の保育園で2年間経験を積ませて頂いて、結婚して8年前に帯広市の保育園栄養士をしていたんですが、3年前に帯広の森幼稚園が認定こども園になるということで、こちらで勤務させていただいています。 Q.管理栄養士の仕事のやりがいはどんなところにありますか。  子ども達が給食を取りに来たり、廊下で会うと「すごく美味しい」「これ美味しかったよ」とか「こういうものを出してほしい」という言葉が一番の励みですね。  まつもと薬局さんが月1回ほど、年長さんの食育に来てくださって、私も一緒に入るんですが、芋団子作りや、クイズ形式で食材を手で触れたりとかします。みんな切れている魚は見たことあるけど、本物の魚って見たことがないから、すごく目を輝かせるんです。そういう時もやりがいを感じますね。小学校の栄養教諭さんが、「帯広の森幼稚園の子どもは1年生で教えるレベルのことを分かっていて、赤と緑と黄色の仲間をすらすら答えて、すごく知識が深いよ」って言ってくださって、幼稚園の取り組みが活かされているんだと感じています。 Q.これからの抱負や夢は何ですか。  安全で美味しい給食を出せることが一番大事なことだと思います。それを安定してきちんと出せる管理栄養士でありたいですね。安全を守るためには、厳しいことを言わなければいけない場面もありますが、そこはしっかりやっていきたいです。  子ども達には、家族の形とか世代で変わってきますが、日本の古き良き味の伝統をしっかりと伝えていきたい。自分が伝えていける職業だと思うので。  あとアレルギーのお子さんにも、より良くしてあげられるようにしたいです。アレルギーについてはすごく勉強しているんですが、20年前とはどんどん変わっていて、前は除去食が中心だったんですが、今は少しは食べた方がいいとなっています。勿論、幼稚園では危険なものは出せないのですが、知識をたくさん増やして、お母さんに寄り添っていきたいと思っています。  常に探求して、研修などにも参加して、最新の知識を取り入れ、お母さんの相談に乗って、安心してもらえる栄養士でありたいといつも思っています。

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