子どもがいない夏休みに気が付いたこと
我が家の夏休みの過ごし方が定まったのも、小学生に上がってから。
保育園には夏休みがなく、年長さんにもなれば行事の準備や園での役割があるので、あまり長くも休ませられず、本当に大変な毎日でした。
長期休暇で預かってもらえるとはいえ、その分日常生活でのサポートはほとんどなく、全てを一人でこなす毎日。
送迎や家事育児を両親にサポートしてもらっている人を見て、羨ましい気持ちを持ったりしていました。
介護があるため、家を空ける(こちらに来てのサポート)のは難しいけれど預かるなら、と始まった子どもたちの「札幌留学」。
去年までは少しでも手を放したいの一心でしたが、今年は寂しくて仕方ありません。
子どもたちにとってより良い時間になるよう、出発前にお買い物に行ったり、一緒に過ごす時間を取ったのも初めてでした。
いつも出発直前になってバタバタしていたので。そして初めて、あぁ、私にはそういう能力がないんじゃなくて、ないのは余裕だったんだなぁと気が付きました。
もう一つ、気が付いたことがありました。
それは、子どもたちがいるこそ、自分が健康でいられるのだということ。
子どもたちがいなくなって、仕事が忙しくて...気が付いたら朝6時から夜10時まで働き、食事もあまりとれない日が続いていました。
誰かのために作る食事、誰かのために布団に入る時間、誰かのために沸かすお風呂…それが実は自分のためでもあったのだと気が付いたのです。
子どもの手が離れたら...そんなことを考えてばかりいましたが、独りになった時こそ、規則正しく健康的な生活を送るのには努力が要るのかもしれません。
離れた時間がくれた、幸せに気が付くひと時。
いつも頑張っているお母さんへの最大のプレゼントは、ちょっとだけ子どもから離れる時間なんじゃないかなぁ、そこから生まれる余裕が子どもにちゃんと返るんじゃないかなぁ、と思うのです。
農村ツーリズムコンサルタント いだ ふみこ
(株)いただきますカンパニー代表取締役。日本で唯一の「畑ガイド」を養成し、十勝を舞台にツアーを主催する。1980年生まれ、札幌市出身、2児の母。10才で鶏を絞めてから、食に関わって生きると決める。帯広畜産大学卒業後10年間観光業に携わり、平成24年いただきますカンパニー設立、平成25年株式会社化。平成26年より、小学校への出前授業を開始。家畜とふれあえる体験農場を創るのが次の夢。
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