【おびひろ動物園特集⑦】 動物と言葉と・・・癒し?
娘が大きくなって、来る機会がなくなっていた動物園。平日、スーツ姿で訪れると、家族で来た時とは違う心境になります。僕は動物にまつわる言葉や慣用句などを思い出しながら、動物園で自分を振り返ってみました。世の中のお父さん、お母さん、たまには一人でこっそりやってきて、動物を眺めながら疲れを癒しつつ、自分の内面、整理してみては?
まずやってきたのはライオンとトラ。奥で動かず、写真は今ひとつ。この2頭はどちらが最強?と子供の頃は無邪気に考えていましたが、今は「虎の威を借る狐」、英語ではAn ass in a lion’s skin.(ライオンの皮をかぶったロバ)。「会社にこんなやつ、いるよなあ」、なんてことを思います。「虎に翼」「獅子に鰭」。ちょっと記者っぽく、権力者に危険なおもちゃを持たせてはいけない、とも考えました。
その先へ行くとビーバーが。ちょうどお食事の真っ最中。一心不乱に木の枝にかじりつき、皮を食べていく様子にしばし見入っていました。ビーバーは巣作りを一生懸命することから、働き者の代名詞として「eager beaver (頑張り屋)」というそうです。さて、僕もお仕事お仕事。
ゾウ舎に到着。道内で唯一のゾウは、体を揺らしてご機嫌に見えました。でも力持ちで優しく人気者のゾウが、「白象」になると評価が違うんです。英語で無用の長物を「white elephant」、見苦しいものを「elephant dance」とか。おいおい。
白象と聞いて僕が思い出したのは「オツベルと象」。オツベルの吐く“人でなし” のセリフと行動が次々と頭をよぎり、世間に毒されてはいけない、と今一度、ゾウの目を見つめて立ち去りました。
キリンに会いにいくと、となりのシマウマがキリンの囲いに入ってきて交差したのでびっくり!行き来できるのか。疑似サバンナの仕掛けにいまさら気づきました。
キリンとウマの組み合わせの言葉、あったよなと調べると出てきたのが「騏驎も老いては駑馬に劣る」。でも、老いに尊さと価値を見出さなければ、どんな偉ぶった会社も滅びます。盛者必衰、なんていう四字熟語も浮かびました。
職場に戻る前に、もう一度、ビーバーから元気をもらおうと立ち寄ると、さっきの勢いはどこへやら、壁に手をかけ大きくうなだれ…ハンセイチュウ??
ふと座右の銘の1つが。「人間万事塞翁が馬」―。『そうだよ、あんた、頑張んな』。視線の先にいた、僕のイチオシ動物「バイソン先生」が優しい眼差しを向けて、仕事に送り出してくれた気がしました。
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