【子育てを考える⑮】子の存在~苦しみも感動も経験に
子どもは、ときに憎らしく、大きくなるにつれて親が思うようには育ってくれません。子どもは、親にストレスや悩みや苦しみを与える存在でもあります。
しかし、子どもは自立していく中で、大人に多くの感動を与えてくれます。例えば、卒園式や卒業式などに際して親に感謝を述べるシーンなどは、とても感動的です。そんなときは、子どもの存在に感謝するとともに、親としての幸福感を味わうことができます。
子どもを育てることは「自分を育てる」ことです。子どものおかげで、さまざまな出会いがあり、活動があり、会話があり、感動があります。その結果、一人の人間としての知識や経験が広がるのです。子どもに関わる一場面一場面が自分を育ててくれると考えれば、前向きに子育てができます。
我慢できる子どもを育てることに焦点を当てて、このシリーズを書いてきました。私たちの周りには子育てを考えるための材料がいっぱい転がっています。このシリーズが「子育て」を立ち止まって考えるための一つのきっかけになってくれれば幸いです。
(おわり)
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2019年に十勝毎日新聞で連載した上士幌町教育委員会の笹木卓三教育専門員による寄稿企画「子育てを考える」(全15回)です。
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