あなたの「夢」は何ですか？

首藤ひろえ（38）更新／2017.10.08

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ママたちのお茶会や講座などをしていると、
「自分は夢や目標が持てなかったから、
子どもにはそうなってほしくない！
だから、自分のやりたいことを見つけてほしい」
そんなお話を聞くことがよくあります。

でも、ちょっと待って、と思うのです。
子どもはパパ・ママが大好きなはず。
「私のようにならないで」と言われたら、
子どもはどう思うだろうか、と。

日々の生活に追われて、夢や目標どころじゃない。
多くの人がそう言うのですが、
子どもは、親の言うことはなかなか聞かないけれど、
親の行動はとてもよく見ていて、
いいことも悪いことも完全に真似します。
親が、夢を持って、目標をつくり、
少しずつでも何かにチャレンジしている、
そういう姿を見せれば、子どもも必ず真似します。

日々の生活・仕事は確かに大変だけど、
「疲れた」ではなく「今日も1日充実してた！」と言っていれば、
子どもたちは、大人になることが楽しみ！
そう思うようになるのではないかと思います。

じゃあ、どうすれば？
私は専業主婦で仕事もしていないし、
夢・目標と言われても・・・
そういうお話もとてもよく聞きます。
私は、その人がお金をいただく仕事をしているかどうか、
ということは、夢・目標を持つこととは全然関係ないと思っています。

私にとって夢とは、「こうなったら素敵だな」という理想です。
しかも、それを誰かに話したら、
応援したい、一緒にやってみたい、と思えるようなもの。

例えば・・・
「お金持ちになって、毎日美食三昧、寝て暮らしたい」
と、誰かに話すと、きっと相手の反応は
「へー、いいね。がんばれば」ですよね（笑）。

「子どもたちが自分らしさを発揮できるような
個性を伸ばす教育を実現したい」
と話したら、「素敵！私も手伝いたい！」と、
つい言ってしまう、そんな感じです。

その内容が、今の自分の状況から考えて実現可能かどうか、とか、
知識やスキルが備わっているかどうか、
そんなことは関係ありません。
「そうなったら素晴らしい！」と心から思えればＯＫ。
そして、今日1日の自分の行動が、
その夢の方向に向かって5mmでも1mmでも進んでいれば、
それでいいと思っているのです。
これを繰り返すうちに、自分なりの目標が見えてきます。

夢を持って日々の小さな行動を積み重ねている人には、
「求心力」があると思います。
その人の周りに集まりたくなるような力です。
自分一人で叶えられない夢であればあるほど、
そこへ向かう気持ちを持てば、同じ志の人が集まってきます。
多くの人の力を束ねることで、
不可能が可能になり、夢が実現していく。

そんな大人が増えれば、子どもたちは自然と、
夢を持ち、行動する力を身につけてくれるのではないか、
そう思っています。

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首藤ひろえ
　オフィスひびき代表。自己承認度を高める「ネイチャー理論」と
深く心を聴く「聴心力」で、どんな人でも自分らしく幸せな生き方
に導くコーチングを実践。夫と息子の３人家族。広尾町在住。