【スタッフ日記】キクバリ・メクバリ・キキカンリ?
みなさんは、子供の頃、学校から帰ってどこで遊びましたか?
最近、近所の子供(といっても中学生と小学校高学年の男子たち)が、両側に住宅が並ぶ狭い生活道路上でボール遊びをしていて、我が家の車のガラスに思い切り当てて傷をつけました…。すぐに家人が出ていって叱ったのですが、「怖い怖い」と茶化すことはしても、謝罪は一切なかったそうです。
僕自身、子供の頃、空き地や公園、グラウンドへ行って、野球やサッカー、ドッジボールなどで遊びました。その際、ボールが飛び出し、他人の庭や道路にいくことも多々あり、その度に断って取ってもらったり、こっそり忍び込んで見つかって怒られたり。そんな時、必ず「ごめんなさい」「すみません」と、当事者を含む数人で謝ったものでした。
「個性が大事」「我が家はのびのび育てる」「好きなことをさせている」。ゆとり教育以降、そんな言葉が飛び交っている気がします。大事な考え方だと思うし、枠にはまらない・スケールの大きな人間にと願い、サポートする親は多いでしょう。でも、たまにちょっと立ち止まって周りを見てほしいのです。
野球やバスケの練習を、親も一緒に朝4時から住宅街でやると、小気味よい球音やドリブルの音は、疲れて眠っている人に対しどんな影響を与える? 車の近くで小さな子供たちだけでボール蹴りをされている、その車の持ち主の心境は? 子供は夢中だし、気づかないかもしれません。親は、子供より少しだけ想像力を働かせて、伝えてあげて欲しい。そこを伝えていくことは、他人を思いやり、いろいろなことに目配り気配りのできるひとを育てることにつながるのではないでしょうか?
余談ですが、冒頭の件で、周囲の家の壁や車にもボカンと当てる様子を私も何度となく見聞きしていたので、学校から注意を促してもらおうとお願いし、学校も了承。そして出てきたのが写真の文書です。タイトルは「秋・冬の危機管理について」。日が短くなって暗くなるのが早くなるから、自動車には気をつけようなどと子供たちへの危険防止策が並び、後半に「その他、道路でボールなどで遊び…」と2行。「これは学校の、うるさい父母に対する危機管理?」と首をひねりました。
教育に活用すべき事象を「機会」と捉えず曖昧に処理し、問題を「なかった」ことにする。学校がこういう姿勢だと、子供たちも「逃げ」が上手くなるだろうなあと思いました。
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