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 十勝管内唯一の子育て手話サークル「ピングー」が創立10周年を迎えた。耳の不自由な丸山清美さん(幕別)が立ち上げ、子育て中のろう者が健聴者の母親と手話を主体に楽しく交流している。聴覚障害のある菊池有佳子代表(音更)は「1年目から参加しているが、仲良く手話の勉強やさまざまな活動を10年間続けられたことはうれしい」と節目を喜んでいる。
(松村智裕)
【2017年5月27日付十勝毎日新聞に掲載】
※文中の年齢や肩書き等は掲載当時のものです。




【写真説明】10周年を迎え、手話で「アイラブユー」を示す子育て手話サークル「ピングー」。前列左から菊池代表、丸山元代表



 十勝管内唯一の子育て手話サークル/ろう者と健聴者、一緒に活動 楽しみながら情報交換/

 同サークルは2007年4月、
未就学児を育てていた丸山さんが
他の育児サークルで会話についていけず、
手話のできる母親2人と発足。
耳の不自由な母親や子育てしながら手話を学んでみたいという健聴者が次々と仲間に加わった。

 現在は
管内に住む20~40代の母親と子ども13組と丸山さんら30~50代のOG数人で構成し、うち4人がろう者。
毎週木曜日午前10時~同11時半に帯広市保健福祉センター(東8南13)か市グリーンプラザ(公園東町3)で活動している。
散歩やバーベキューといった屋外活動も行い、
ハロウィーンやクリスマス時期はパーティーも開く。

 ともに健聴者の小野里恵(士幌)、佐藤美香(帯広)の両副代表は
「子どもを連れて手話で交流できる場所は他にはない。すごく楽しい」(小野さん)、
「ろう者の方はあいまいさがなく、好き嫌いが明確。ろう者文化も学んでいます」(佐藤さん)
とそれぞれ話す。

 25日には市グリーンプラザで10周年を祝い、
菊池代表、丸山さんのあいさつに続き、
9人がジュースなどで乾杯。
ビンゴゲームなどを楽しみ、
手話で管内市町村名を示す方法も学んだ。

 耳の不自由な母親同士で情報交換や子育ての悩み相談ができるのも、同サークルならでは。
菊池代表は
「私自身、このサークルに助けられた。内容は少しずつ変わっていくかもしれないが、ろう者のお母さんの交流の場として今後もずっと続いてほしい」
と話していた。

 同サークルのブログでも情報を発信している。
問い合わせは丸山さん(メールhana10pika1@uqmobile.jp、ファクス0155・54・2507)へ。

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