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 子どもたちの健やかな成長を願って活動する、NPO法人子どもと文化のひろば「ぷれいおん・とかち」(帯広市西20南5、今村江穂理事長)が今年で法人化10周年を迎える。前身である帯広西おやこ劇場の時代から力を入れてきた芸術文化体験などに加え、子育て支援を活動の柱に据え、事業に取り組んできた。27日に記念レセプションを行う他、10周年の冠を付けた文化公演事業なども計画している。
【2016年3月22日十勝毎日新聞に掲載】

 ぷれいおん(2006年7月に法人設立登録)の前身は、1973年の十勝おやこ劇場創設までさかのぼる。同劇場は会員の増加で88年、3つに分割。その1つが帯広西おやこ劇場で、人形劇など各種公演やキャンプ、スキーといった芸術・生活文化体験を柱に活動した。

 ただ、少子化や子どもたちの活動の選択肢が増えたことで、2000年前後から会員が減少。活動の在り方を模索し、勉強会や先進地視察などを重ねてNPO法人化を図った。正会員は08年に120世帯まで減ったが、現在は140~150世帯で推移。個人・団体など90のサポート会員もいる。

 23歳と19歳、15歳の3人の親でもある今村理事長(写真)は「子どもの健やかな成長のために何ができるか。会員だけでなく、地域に必要な活動を担っていくことが自分の役割と決断した」と法人化当時を振り返る。

 法人化で活動の柱に加えたのが「子育て支援」。特に13年9月からは帯広市の委託で、相互援助の「ファミリーサポート事業」の運営をスタートさせた。会員は援助・提供合わせて現在400人を超え、会員向けの交流会や新規会員の掘り起こしのための説明会なども積極的に行っている。

 法人化前後から始めた放課後子ども教室「あそびの宅Q便」は現在も続け、今は明和小で開いている。

 27日の記念レセプションは午前10時から市内の緑西コミセンで。4年に1度開催の会員間の発表の場「キッズステージ」の席上で行う。入場無料。地域ブロックごとに劇やダンスなどを披露する他、昼食やバザーなどもあり、広く来場を呼び掛けている。
【写真説明】記念レセプションに向け、練習に励む会員の子どもたち

 5月のこどもランドや8月の人形劇「ピノキオ公演」なども、10周年の冠を付けて行う予定。今村理事長は「今後も子育てをめぐる地域のニーズをしっかりつかみ、事業に取り組んでいきたい」と話している。

 問い合わせは事務局(0155・36・0560)へ。
(佐藤いづみ)

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