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「よんかけ」の精神で

先日、東京に行き、生まれて初めて文科省に入り、文部科学大臣賞の表彰を受けて来ました。 受賞したのは、私個人ではなく、 学校支援地域本部緑丘小学校としてですが、 実際には平成19年に立ち上げた放課後居場所広場「みどりっこクラブ」の活動が10年目を迎え、 地域団体としてよくぞここまで、頑張った!というものではないかと思います。 ですから、 私はこの度の受賞は学校支援地域本部コーディネーターとしてだけではなく、 よんかけサポーターズクラブの代表者兼コーディネーターとして、頂いたと思っています。 「みどりっこクラブ」は、私達が日頃、放課後居場所広場として使っている俗称ですが、私達の正式な活動団体名は、「よんかけサポーターズクラブ」と言います。 「よんかけ」って、何だ?と思われる方が多いと思いますので、説明させて頂きますと… 「よんかけ」とは、私の3人の子供たちが通ったこの緑丘小学校の「PTA」に贈られた子育ての基本理念のようなものです。 今から40年程前、PTA社会部で何かPTAの柱になるような言葉を掲げようと、当時社会部付きの先生が考えられたと聞いています。 では、「よんかけ」子育ての基本理念とは… 1.目をかけよう! 2.手をかけよう! 3.声をかけよう! 4.心をかけよう! の子供たちに対し四つの「かける」ことを言います。 私は長女が入学してまもなく、学校のガラス窓拭きに行った時にこの「よんかけ」の看板を発見し、感動しました。 「これこそが、子育ての基本だな…」と。 今、時代は変わり、 小さな子供からお年寄りまでが、常にスマホを片手に行動しています。 確かに、これ程便利で素晴らしい文明の利器はありません。 しかし… 赤ん坊にオッパイを授乳している母親が、オッパイを吸う愛しい我が子の顔や手を撫でたり、眺めたりもせず、ひたすら携帯をいじっている姿は、やはりおかしい… せっかく家族揃ってご飯を食べに外に出て来たのに、 家族みんなが会話もせずに、各々無言で携帯をいじっている姿もおかしい… 「今日、学校で何かいいことあった?」 「何だか元気ないね?なんか、嫌なことあった?」 会話を通じて、子供を知ることができます。 子供もまた、気にかけてくれる親の思いに気づきます。 大きく成長しても、親に頭を撫でられたり、膝抱っこされるとホッとします。 そんな当たり前の子育ての基本である「よんかけ」が、私はとても大切であると思っています。 どうか、子育て中の皆さん、 改めて「よんかけ」を実践してみてください(^^) 私達スタッフは、いつもこの精神を忘れずに、 放課後居場所広場の活動を続けています。 保前明美(ほうぜん・あけみ) 旭川出身。帯広市PTA連合会会長を2年、北海道PTA連合会副会長を1年務め、現在帯広市PTA連合会顧問。2016年度日本PTA全国協議会年次表彰個人の部で受賞。放課後居場所広場よんかけサポーターズクラブ代表兼コーディネーター、帯広第五中学校・緑丘小学校学校地域支援本部コーディネーターとして、学校と地域を結びつける役割をしている。社会人の長女を筆頭に1男2女の母。モットーは「和して同ぜず」。

保前明美
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