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 十勝管内の3歳児で、虫歯の減少傾向が続いている。2016年度は1人平均の本数が、初めて全国平均を下回った。その一方で、虫歯本数の半分が約3%の子に集中している。十勝でも歯の健康に格差がある状況がうかがえる。
(伊藤亮太)
【2018年8月26日十勝毎日新聞に掲載】


 帯広保健所によると、虫歯のある3歳児の割合は、07年度が28・9%だったが、16年度には14・5%と半減した。1人当たりの平均本数も1・18本から0・49本に減り、全国平均の0・54本を下回った。保健所は「保護者の意識が高まってきている」とみる。



 ただ、健康な口内環境の子が多数を占める一方、虫歯がある子は状態が深刻だ。16年度は3歳児2633人のうち、77人で全虫歯本数の46・4%を占めた。この77人は1人で5本以上の虫歯があり、中には正常なのが前歯のみという例もあった。

 こうした健康格差は全国的にもみられ、一般的に保護者の社会的地位や経済的な余裕に比例するといわれる。それ以外でも共働き家庭や習い事で忙しい子は、歯医者に通う時間的余裕がないために、虫歯が深刻化することもある。

 3歳児は今後永久歯に生え替わるとはいえ、口内環境が良くない子は虫歯になりやすい状況を引き継いでしまうという。口内の健康は糖尿病や心疾患などとも関連があり、保健所は「長寿の時代に健康に生きるためにも重要で、虫歯は一生の問題」と指摘する。

 保健所では市町村や教育委員会と連携し、幼稚園・保育所、学校でのフッ化物塗布やフッ化物洗口普及を進めているが、「最も重要なのは家庭での取り組み。かかりつけの歯医者に定期的に通い予防することも大事」としている。

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