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学校法人帯広葵学園の幼稚園や保育園、教室などの職員の方々を紹介するリレーインタビューです。毎月1人が登場し、各園や施設の特徴や目指す保育の姿、それぞれの夢や目標などを語ってくれます。

今回ご紹介するのは東士狩へき地保育所(音更)の長内百代(おさない・ももよ)先生です。

Q.園の紹介と、先生の担当を教えてください。

東士狩へき地保育所では0歳から5歳のお子さん11人が過ごしており、私は0歳児と2歳児を担当しています。この保育所は「地域密着型」であると思っています。名前の通り、へき地という場所はあまり人口が多くない分、人と人との「繋がり」がとても深い地域だと思っています。そんなへき地という場所だからこそできる、地域に寄り添ったあたたかい保育を提供したいと思っています。

私が担当する2歳児のお子さんたちは、ちょうどイヤイヤ期に入る子であったり、自我というものが形成され始めたりしている時期で子ども達は、いやいや期の対応として、「何が嫌だったか」ということを踏まえて考えます。基本的に子どもがやりたくない!と思うときは、「不安」の気持ちが前にあることが多いです。その気持ちを汲み取ってあげると、「どこが怖いのかな?何が不安なのかな?」という探りをいれながら一緒に解決すると、子ども達の中には少しずつ「できるんだ!怖くないんだ!」という気持ちが芽生えてきます。その積み重ねが自立につながってくると思い、日々関わっています。

Q.0歳児のお子さんを預かる上で、大変なことは何ですか

実はへき地保育所で0歳児を受け入れられるようになったのは最近の事なんです。早速今年入所したお子さんが、4月生まれの0歳児だったのですが、育っていくスピードに驚いています。0歳児を預かるにあたって乳幼児に対する保育について、おもちゃの取り扱いや、部屋の使用方法に関して再確認しました。
乳幼児の成長に置いて、体を動かして学ぶという事が大切なので、やはりハイハイは大きな部屋でのびのびとさせてあげたいという思いがありました。その一方で、2歳児のお子さんたちは大きな部屋で沢山走り回って遊びたいと思うんです。ということから、お遊戯室の活動スペースを年齢別で分ける工夫や、事前に「今0歳さんの為にこういうことをしたいんだけど、お部屋を使わせてもらっていい?」と子ども達に話す時もありました。そこで2歳児さんたち、すごいんです。「いいよ!」と言ってくれるんですね。そういう時に、「あぁ、2歳児さんもきちんと理解して、年下さんの事を考えてくれているんだ。」と感動してしまいましたね。

Q.0歳児のお子さんが入所された時、他のお子さんの反応はどうでしたか
兄弟がいるお子さんたちが多いので、新しく入所してきた子に対しては弟や妹のようにかわいがってくれています。体験入所のお子さんが来た時には、「次はいつ入ってくるの?」「何月に来るの?」と先生に聞いてくれるんですよ。へき地の子ども達は、常に異年齢の子と一緒に過ごしているため、精神的に自立していくのが早いと感じています。お兄さん、お姉さんになるぞ!という自覚が芽生えるのか、年長の子ども達が行事などで園から留守になると、年中の子たちが「今日は私たちがみんな引っ張っていくんだ!」と、率先して年下さんの面倒を見てくれます。

Q.園の特徴を教えてください
最初にもお答えしたのですが、本園は、「地域密着型」というのが最大の特徴です。
東士狩へき地保育所を卒園した子ども達は、隣にある小学校へそのまま進学することがほとんどです。その東士狩小学校様からお声がけをいただき、一緒に行事をすることが多いですね。例えば小学校で行われる運動会と発表会は、演目の中に入れてもらい一緒に活動しています。他にも夏休み期間中は、プールを使わせてもらったり、年長さんだけですがスケート大会にも参加させてもらったりしています。小学生も休み時間は「こんにちは」と声をかけてくれたり、近くの施設の職員の方も「先生とお散歩楽しいね」と温かく見守ってくれています。

Q.長内先生はずっと保育士を続けて来られたのですか
私は帯広大谷短期大学を卒業後、すぐ保育士になりました。夜間保育所なども経験した後、1度保育士を辞め、アパレル業界に転職しました。20代だったこともあり、自分はまだできるんじゃないか、違う夢があるのではと思っての転職でした。アパレルで働く傍ら、やっぱり私は福祉に向いているかもしれないと感じるようになり、再度福祉の道に戻ってきました。障害者施設や老人ホームにも勤め、学校法人帯広葵学園の児童発達支援施設に入職した後、この東士狩へき地保育所に先生として戻ってきました。

Q.また保育士になろうと思ったのは、なぜですか
やっぱり子どもが好きだったという理由はあるのですが、実はプライベートで里親という制度に関わる機会がありました。そうした中で「親元を転々とする子どもがいる」という現状があることを知ると同時に、子どもたちはもちろんのこと、子育てに悩む保護者の皆さんを支えていきたいと思い、保育士に戻る決意をしました。
保育士は職業柄見ているお子さんの数が多い為、育っていくうえで上手くいかないことがあっても、経験上「今はこういう時期なんだろうな」ということがわかります。ですが、お父さんやお母さんは初めての子育ての方もいらっしゃいますよね。「なぜ周りができて、うちの子はできないのだろう」とか「これで正解なのかな?」と悩むことが多いと思います。そういう時は、保護者の皆さんからの相談を待つと言うより、こちらから「こういう情報があると良いかもしれない」と、保護者のSOSを待つのではなく、こちらから情報を発信していく事を心がけています。

Q.お仕事のやりがいを教えてください

やはり子ども達が卒園しても、私のことを覚えていてくれることが嬉しいです。たまに連絡をくれるお子さんもいて「高校に入学しました」とか「もうすぐ20歳になります」とか連絡がくると、この仕事をしていて良かったと思います。
お子さんたちが保育所を卒園しても、「私はずっと園にいるから、いつでも連絡してきていいからね」と、子ども達にも保護者の方にも伝えるようにしています。

突然なのですが、大人になっていく中で、「困ったときに気軽に頼れる人」っていますか?
保育所を卒園して小学校、中学校、高校…と成長していく中で、「親に話すようなことでもないけど、誰かに聞いてほしい…」と思ったときに、最初に頭に浮かぶ人でありたいと思っています。心のよりどころ、ではありませんが、頼れる大人は自分が今関わっている人だけではないんだよ、私はいつでも待っているよ。という心持ちで送り出しています。もちろん子ども達だけでなく、保護者の方にも困ったことがあれば絶対に電話して欲しいですし、力になりたいと思っています。いつでもお声がけくださいね。

Q.お子さんたちを預かる上で、大切にしていることを教えてください

保育所は大切なお子さん達を預かる場所です。長い時間、保育所に任せて頂いているので、本当はお父さんやお母さんが教えたかったであろうことを教える義務があると考えています。保育所での生活習慣を身につけたりする取り組みをしているから、家でも一緒に取り組んでもらい、年長さんを迎えた時に一緒に育てることができて良かったねとお互いに思えるような保育にしたいと同時に、お子さんたちの成長のお手伝いさせて頂くことへの、感謝の気持ちを大切にしながら保育士を続けています。

Q.これから保育士を目指す方へメッセージをお願いします

忙しさに負けそうになる時もあると思いますが、最後にはきっと子ども達の成長という、何ものにも代え難い光景を見ることができます。
小学生になっても園に顔を出してくれるお子さんがたくさんいますよ。また、毎日子どもたちから元気がもらえる本当にやりがいのある仕事です。




Q.最後に、保護者のみなさんに伝えたいことはありますか
ぜひ何でも良いので声を掛けてください!在園中、卒園後関係ありません。子育て以外のことでも構いません。雑談相手にもなるので、気軽に私の名前を呼んでください。いつでもお待ちしております。

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