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【ニコのびくらぶ】「産後トラブル」~ 産後うつ、抜け毛…悩み切実

 出産という大仕事を終え、さて育児というとき、心や体が思うようについていかない、といった経験をする母親は多い。今回のテーマは「産後トラブル」。ママたちの切実な声を拾った。 (佐藤いづみ、安田義教、小寺泰介) 【2015年8月30日付十勝毎日新聞に掲載】 ※文中の肩書き、年齢等は掲載当時のものです。 【写真説明】出産後、体や心のトラブルを抱えるお母さんは多い(本文とは関係ありません) ■動悸に不安感、孤独感…  十勝管内のある町に住む2児の母Aさん(36)は「下の子を出産した直後、産後うつになった」と打ち明ける。動悸(どうき)をきっかけに、3カ月後には涙が止まらない、半端でない量の汗が出るようになった。じきに不安感に孤独感、消えてしまいたくなるような衝動に駆られるようにも。眠れなくなった時点で病院へ駆け込んだ。薬を飲んだり、病院でのカウンセリングを受け、半年ほどの休養で何とか通常の生活に戻れた。「自分は性格的にも明るい方と自負していたので、まさか…と思った。周りのサポートがなかったら改善しなかったかもしれない。特に、睡眠薬で寝てしまう自分に代わって、夜中に下の子にミルクをあげてくれたり、上の子の保育園の送迎もしてくれた夫には感謝している」と話していた。  程度はさまざまだが、精神的なつらさを指摘する声は多かった。「私の産後トラブルは『孤独感につきる』」と話すのは、3歳と0歳の子を持つBさん(37)=帯広=。第1子出産後、育児の大変さは自身の想像をはるかに超えていた。昼夜逆転の生活、夫の仕事の都合で居住場所も変わったばかり…。子供に当たろうと思ったことは一度もなかったが、責任感と負担の間でつらかった。気持ちを切り替えられたのは市が主催する講座で友人ができたからという。「支援センターといった場所は子供のためというより、母親が気分転換する意味合いが大きい」と訴える。 ■体の不調も  一方、体の不調、つらさを一番のトラブルにあげる声も少なくなかった。5歳と3歳のママCさん(36)=帯広=は、出産後の抜け毛に悩まされた。出産3カ月後に風呂で洗髪中に気づいたといい、「目に見えるのが分かるくらいの抜け毛が部屋に。前髪を上げていたので、日に日にM形にはげ上がっていった。前髪をぱつんと切って目立たないようにしたが、授乳をやめる1年くらいは続き、悲しかった」とふり返る。  1児の母Dさん(30)=更別=は「自分にとってトラブルはたくさんあった」。会陰裂傷で縫い口が治るまで1カ月ほど座ると激痛に苦しんだ。また、授乳時の乳首の切れがひどく、病院のアドバイスで乳首をラップで包み保湿したりした。腰痛もひどく骨盤ベルトで整えていた。「夫が3カ月間、育休を取って授乳以外の家事をすべてしてくれたのでつらい状況も乗り切れた」と振り返っていた。 /抱え込まずに まず相談して 心身の不調 どう対応 芽室町子育て支援課 斉藤保健師/  産後に起こりやすい体や精神面における不調とその対応策について、芽室町子育て支援課の斉藤唯保健師に聞いた。(小縣大輝)   出産後は疲れがたまり抵抗力が落ち、女性ホルモンのバランスも不安定に陥りやすい時期。ただ、「体や精神面の不調は誰にでも起こりうること」とし、悩みを一人で抱え込まずに誰かに相談することが一番の解決策と強調する。  体に起こる症例としては、一般的に母乳に関するトラブルが多く、乳房にしこりができて赤く腫れたり、発熱したりするなど複雑。「まずは出産した病院やケアを専門に扱う助産婦さんに相談を」とアドバイスする。この他に肌荒れや抜け毛といった美容のトラブルもあり、「ホルモンの変化はもちろん、食生活の乱れや睡眠不足なども考えられる要因。それでも、これらは一時的な現象で、自然と症状は薄れていくはず。どうしても気になれば早めに病院で相談を」とする。  精神面のケアも重要だ。特に慣れない育児による不安や寝不足、ストレスなどが原因でいらいらしたり、やる気が起きなかったりと症状はさまざまだが、精神的に不安定に陥りやすい。「パートナーや気軽にお話しできるママ友、もしくは育児相談ができる場所、地域の子育てサポートなどを頼ってほしい。育児は大変ですが、何より自分の体をいたわることを忘れないでほしい」と話している。

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