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【ニコのびクラブ】卒乳 時期はあせらずに

 母乳育児中のママたちにとって、子供が1歳を過ぎたあたりで頭を悩ませるのがおっぱいのやめどき。最近では子供が欲しがるうちは無理にやめることがないと話す専門家も多く、昔ほど時期にこだわらなくはなった。今回の「ニコのびくらぶ」では、やめるきっかけや苦労話、母乳への思いなどママたちの声を拾い歩いたほか、おっぱいの悩みを長年聞き解決してきた慶愛病院(帯広)のおっぱい赤ちゃん外来の助産師、平(ひら)智恵子さん(62)にアドバイスしてもらった。 (2014年9月21日付十勝毎日新聞ライフ・子育て面に掲載) ※文中の肩書き、年齢等は掲載当時のものです。 パパと協力し決行「○日でバイバイ」  3歳の長女と1歳の長男を持つAさん(29)=中札内=は「夫の協力があったからこそできた」と、長女に対する断乳体験を振り返る。下の子を妊娠後もおっぱいやおなかが張るなどの症状がなかったため、母乳はやめなかった。  Aさんの夫は夜勤もある仕事。出産時は祖父母に長女を預けなければならない。1歳7カ月で断乳を決断、まとまった休みが取りにくい夫と話し合い、5連休が取れる1月に取り組んだ。  その1週間前から「○日でバイバイだよ」と言い聞かせ、少しずつ回数を減らした。夜だけになった時期を見て断乳を決行、風呂は夫が入れるなどなるべくおっぱいを見せず、夜は夫と交代で抱っこ。1日目はかなりの時間泣き続け、疲れて寝た。2日目はその反省を踏まえ、昼寝をさせずたくさん遊ばせ疲れさせると、初日ほど時間をかけず成功、3日でやめることができたという。  Bさん(36)=帯広=は1歳4カ月の長男の断乳を4カ月前に終えた。「もう飲めないよ」。決行日の朝、アンパンマンのばんそうこうをおっぱいに張って諭した。欲しがって泣いたが、夕方には理解したのか、自分で初めてお茶を取りに行くように。夜は抱っこで寝かしつけて乗り切った。  2人目の妊娠に取り組みたかったのが断乳のきっかけ。長男も不妊治療で授かっており、「断乳し生理が来ていること」が治療再開の条件だった。「おっぱいが大好きだった長男のことを考えると迷いはあった。今迷っている人はいつでもやめられるので余裕があれば続けてもいいと思う」と話していた。  2歳6カ月の長男と4カ月の長女を持つCさん(34)=同=は、今も長男がおっぱいを飲み続けている。「精神安定的な意味もあると思う」と分析。やめ時期を模索中と言うが、「下の子にあげているのを見ているのでしばらくはやめられないかな」と話す。 徐々に減らして「断り」引き出す  3児(11歳と5歳の娘、8歳息子)のママ、Dさん(34)=芽室=は3人とも泣かせることなく、2歳の誕生日前には“自然卒乳”を完了させた。文字通り自然に授乳回数を減らしたのがポイント。まずは昼寝の時にやめ、次にお出掛け中、その次が眠くないのに飲みたがる時-といった順。残りは就寝時のみ。その際、眠そうな日を狙って「大きいお姉さんはママにトントンしてもらっておっぱい飲まないで寝れるんだって。どうする?」と子供に意思を確認。何回も言ううちに自身で「いらない」と断るように。「徐々に減らしたせいか、胸の張りや詰まりなどもなく、卒乳後のおっぱいトラブルも3人ともありませんでした」と笑顔を見せる。 (取材は佐藤いづみ、酒井花、井上朋一、小寺泰介が担当しました) 赤ちゃんはママのおっぱいが大好き。母乳のやめどきに悩むママも少なくない 慶愛病院助産師 平智恵子さん 自然な「離れ」待つのも手  赤ちゃんとおっぱいで最も大切なのは、赤ちゃんがおっぱいできちんと体重が増えて成長していくこと。お産直後のおっぱいをあげ始めたばかりの時期には、1週間、2週間と定期的に体重を量ってきちんと増えているかを確認する。  ただ、離乳食などが始まると、栄養は食事から取れるようになる。1、2歳ともなると食事で十分な栄養が取れて体も大きくなる。そうすると、本当はおっぱいは要らなくなる。  しかし、食事を十分取っておなかいっぱいになった後でも求める子にとっては、おっぱいが心の栄養になっているような面がある。もし、おっぱいをあげ続けられる環境や状況なのであれば、赤ちゃん自身が自然におっぱいから離れるのを待つのも良いのでは。  そもそも、おっぱいをあげるということは、お母さんと赤ちゃんの相互作用でできること。赤ちゃんの抱き方や乳房の含ませ方とともに、赤ちゃんの飲む力とが相まって実現できる。  ママは確かに寝不足や疲れが出るが、おっぱいを含ませた赤ちゃんを見ていとおしさを感じることだろう。つまり、おっぱいをあげることを通じてママと赤ちゃんの絆が深まっていく。  また、おっぱいは腹八分ぐらいで赤ちゃんが飲み疲れたり、満足したりすることが多い。最新の研究によると、これが食べ過ぎない食習慣につながるため、母乳の赤ちゃんがその後に生活習慣病になるリスクが少ないという報告もある。  ただ、諸事情で卒乳・断乳が必要な際には、母乳をしぼった上で乳房を冷やすと母乳の量が少なくなるやり方がある。具体的には助産師など専門家に相談してほしい。さらに、パパが赤ちゃんを抱っこしたり遊んだりするなどのサポート・協力があれば、無理なく卒乳もできると思う。 「焦らず無理せず徐々に卒乳を進めては」とアドバイスする平さん

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