【ニコのびくらぶ】子どもと旅行…ぐずらせないためには?
子連れで旅をするのはなかなか大変。ぐずったり、突然トイレに行きたがったり、おなかをすかせたり…。しかし、ちょっとしたヒントやアイデアさえつかめれば、負担を減らすことは簡単だ。今回はパパ、ママを悩ませる、子供のぐずりへの対処のこつなどを紹介する。
(小寺泰介)
(2013年9月15日付十勝毎日新聞ライフ・子育て面に掲載)
※文中の肩書き、年齢等は掲載当時のものです。
【車】スマホに絵本や動画 道の駅事前チェック
小さな子供がいる家庭にとって、車は大変便利な移動手段。時間の長い旅行前には、スマートフォンに絵本アプリや動画を入れておくのもよい。2歳の娘と函館市にたびたび帰省機会がある帯広市のAさん(31)は「小さな画面で見せながら座らせておくと、飽きずに静かに座っていてくれる」と話す。水で色が落ちるペンを使って駐車中、ガラスにお絵かきをさせる家庭も。車内空間が楽しいだんらんの場になるよう、さまざまな工夫をしている。
一方、トイレ問題には「下の子のオムツを当てて対処した」(帯広市、33)、「ペットボトルにおしっこをさせた」(音更町、37)と誰もが頭を抱えている様子。5歳と2歳の娘を育てる帯広市のBさん(35)は、旅行前にインターネットで高速道路のサービスエリアや道の駅の場所をチェックする。「コンビニがない山道でも道の駅があったりする」と言い、子供のオムツを換えたりミルク用のお湯の補充も。子連れのドライブに、こうした施設は心強い存在だ。
食事は出発前に用意しておく人が多い。9歳~8カ月の4人の母親、帯広市のCさん(33)は、お菓子などで子供に気分を紛らせてもらうことが多かった。車内でおとなしくしてほしいばかりに、「つい多めに食べさせ、肝心のご飯が全く食べられなくなることも」。以来、ごみが出ず腹持ちもよいミニトマトやキュウリなどの野菜を持つようになった。
一口サイズのおにぎりを作るのは音更町のDさん(37)。「コンビニのおにぎりは一般的に握りがあまく、米が硬め」。ご飯がこぼれやすく、車内で食べるには適していないという。
【列車・飛行機】まず周囲にあいさつ 耳痛予防におやつも
子連れ旅行をつらいものにするのは他人の目。Dさんは「大泣きなどで迷惑を掛けてしまう前に、乗った時点で子供にあいさつさせると周囲が和む」と話す。「世話好きな周囲の大人も巻き込んでしまえば、もっと楽しい旅行になるはず」とアドバイス。鳴り物のおもちゃにはスピーカー部分にガムテープを貼り、音が小さくなる配慮も忘れない。
Aさんは飛行機離着陸時に耳が痛くなる対策として、2歳の娘におしゃぶり昆布をかませている。「食べるとき、顎を動かすのが気を紛らすのにいいみたい」。休憩スペースのある後方通路側に席を取り、立ち抱っこで気分転換を図る。「外の景色には思ったほど興味がない」とか。当日の飛行と昼寝の時間が重なるよう、普段の生活サイクルも工夫した。
計画通りに進まなくてもイライラは禁物。それぞれの家庭がアイデアを凝らし、自分たちに合った子連れ旅行を楽しんでいる。
子連れに便利なサービス充実
ベビーカー無料レンタル/おむつ販売/託児付きホテル
小さい子供を連れていても旅行がしたい-。そんな家庭にはうれしいサービスが近年充実してきている。近畿日本ツーリスト北海道帯広藤丸営業所の馬場裕美子店長は「飛行機の運賃が掛かる3歳になる前に旅行してしまおうという人は多く、お子さま連れの旅を想定したサービスが増えている」と話す。
子供連れの旅に便利なサービスを紹介する馬場店長
海外では、比較的飛行機に乗る時間が短いグアムへの旅でサービスが整っている。宿泊するホテルにもよるが、ベビーカーの無料レンタル、有料でおむつが手に入り、旅行の荷物を抑えられる。
また、親類が同国で結婚式を挙げる際に便利な、託児所を備えたホテルもある。海での遊びに対応できる砂場セットやビーチボールを借りられるサービスなどもある。
国内でも東京ディズニーリゾートの旅などで、ベビーカーの貸し出しがあり、ホテルではベビーベッドや、子供がベッドから落ちないようにするためのベッドガードも借りられる。
馬場店長は「赤ちゃんがいても旅行できるか迷っている人は相談してほしい。気軽に旅行するためのサービスはそろっている」と話している。(伊藤亮太)
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