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最近、日本国内で麻疹(ましん)の流行が問題となっています。海外から持ち込まれるウイルスを原因として感染が広がっています。予防はワクチン接種しかなく、2006年からは定期接種(2回)となっていますが、その前は1回だったため十分な免疫を持っていない人も多いとみられます。帯広厚生病院小児科主任部長・植竹公明先生の協力で、麻疹についてまとめました。

10年前、10~20代を中心に大流行休校など社会問題に
 麻疹は「はしか」とも呼ばれ、日本国内では2007年と08年に10~20代を中心に大きな流行がみられ、08年には約1万1000人が麻疹と診断されました。流行した主な原因は、この年齢層の人たちが麻疹の予防接種を受けていなかった、あるいは1回は接種したものの免疫がついていなかった、1回は受けたけれども年数と共に免疫がさがってきたことなどが考えられます。
 麻疹の予防接種は、1978年に定期接種(予防接種法により市町村が予防接種を実施する)となりましたが、回数は1回でした。2006年からは2回(対象は1歳と就学前)に増やされ、日本由来の遺伝子型の麻疹ウイルスは10年5月を最後に検出されていません。海外から日本に持ち込まれた麻疹ウイルスによる感染は報告されており、15年は35例、16年165例、17年189例と増えており、18年は約半年で162例と急増しています。

感染力は強力。手洗いやうがい、マスクだけでは予防できず
 麻疹は、麻疹ウイルスによって引き起こされ、感染力が極めて強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。経路は空気感染、飛沫(ひまつ)、接触とさまざまで、手洗いやうがい、マスクだけでは予防できません。
 感染すると、約10~12日間の潜伏期間後、38℃程度の発熱が2~4日間続き、せきや鼻水、結膜炎など、かぜに似た症状が出ます。高熱と鼻水、結膜症状が強いのが特徴です。乳幼児は、下痢や腹痛を伴う場合もあります。その後39℃以上の高熱とともに耳後部、首、おでこに細かな汗疹のような発疹が現れ、全身におよび、強いかゆみを伴います。発疹の出る1~2日前には、頬(ほほ)の粘膜に「コプリック斑」と呼ばれる小さな白色の斑点が観察されることがあります。高熱がさらに3 ~ 4日間持続した後、発疹は融合・退色して色素沈着を残します。高熱と全身倦怠のためしばしば脱水となります。免疫力が低下するため、肺炎、中耳炎、脳炎など合併症を引き起こす場合があり、特に肺炎と脳症は、麻疹による二大死因となっています。成人であっても重症化することがあるため油断できません。

予防法はワクチン接種のみ妊娠する前に免疫の検査を
 発症すると特別な治療法がなく、つらい症状を軽減する対症療法が中心となり、合併症がなければ、主な症状は7~10日で回復します。ただ、免疫力の回復には1カ月程度かかるため、麻疹の症状が治まっても、他の感染症にかからないよう注意が必要です。
 麻疹になってしまった場合、学校保健安全法では、解熱後3日を経過するまで出席停止です。周囲に感染させる期間は、発疹が出る3~5日前から、消えた後4日くらいまで(または解熱後3日)とされています。結局、発熱から2週間近く休まないとならないため、家族にも多大な負担となります。
 予防は、ワクチン接種しかありません。現在、麻疹・風疹の混合ワクチン(MRワクチン)は定期接種です。1歳から2歳までの間に1回、5~6歳に2回目を接種することが推奨されています。妊娠中はワクチンを接種できません。接種したかどうか不明の場合、1回しか接種していない、これまでに麻疹にかかったことがない人は、妊娠する前に医療機関で調べることをお薦めします。

取材協力=帯広厚生病院小児科主任部長:植竹公明先生
この特集記事は十勝の生活応援マガジン「Chai」に掲載された「Chai子供の健康」を再編集したものです。
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