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 喘息(ぜんそく)は、せきが続くだけではありません。喘鳴(ぜいめい)という呼吸の際に起こる「ゼーゼー」や「ヒューヒュー」という高い音が出て、息を吐き出す(呼気)時間の延長、呼吸困難を繰り返す疾患です。子供のときにしっかり治すことは成人以降の慢性閉塞性肺疾患の予防にもなります。帯広厚生病院小児科主任部長・植竹公明先生の協力でまとめました。

■気道が慢性の炎症を起こしアレルゲンに過敏に反応
 鼻や口から吸い込まれた空気は、気管を通って気管支を経て肺に行きます。この空気の通る鼻から喉、気管、気管支、肺までを「気道」と言います。小児の喘息は、発作的に気道が狭くなり、せきや喘鳴が出て、息を吐き出しにくくなるために肩を使って吐き出そうとします。これは、吸った空気を十分に吐き出せないため空気が肺にたまり、肺が膨らみ過ぎて(過膨張)、息を吸い込む余裕がなくなるからです。症状が中程度まで進むと寝転がっていたほうが苦しく前かがみの姿勢をとり、重症化すると意識と体力が低下して座ることもできなくなり、呼吸している幅が短くなるため喘鳴が弱まって聞こえなくなるときがあります。

■気管支を包む筋肉が収縮 気道が狭くなり呼吸困難に
 喘息は、特定の遺伝的体質と環境の要因が合わさって作用すると発症します。基本となる病態は、気道の慢性アレルギー性炎症です。気道に慢性の炎症を起こしていて、気道過敏性を生じ、気道の粘膜が刺激に対して過剰に反応して、気管支を包む筋肉「気管支平滑筋」が収縮して気道が狭くなってしまうことで、喘息の症状が出てきます。
 刺激を受ける元になるのは、ほこりやダニ、動物の毛、たばこの煙、カビ、花粉、食べ物、薬、化学物質、気候、冷気、運動などさまざまあります。
 刺激を受ける原因がはっきりとしている喘息をアトピー型、はっきりとしないのは非アトピー型に分けられ、子供はアトピー型が多いとされています。乳幼児では、アレルギーとは関係なく、ウイルス感染によって一時的に喘息の状態になることも多いです。
 受動喫煙も気道炎症を起こす大きな要因です。母親の妊娠中の喫煙は、子供の気道過敏症を悪化させ、乳幼児が喘息を発症する原因の一つとされています。特にアレルギーを持つ家族がいる子供は、影響が大きいです。

■発作を起こさない予防が大切 軽いうちにしっかり治療
 治療は、
①発作を起こすアレルギーの原因物質(アレルゲン)を見つけ、その物質を除去する
②健康な子供とできるだけ同じような心身の活動を維持する
③必要な薬を使用する。
この3つが中心となります。年齢や各症状などによって治療プランがたてられます。
 喘息は、症状が軽いうちに医療機関を受診して治療することが大切で、発作が出たら治療するという対症療法よりも、発作を起こさないようにする予防が重要です。小児喘息の治療は、一時的な発作の軽減だけでなく、成人以降の慢性閉塞性肺疾患の予防も考慮して行われます。発作を繰り返し、気管支の慢性的な炎症が続くと、気道の壁が厚くなって気管支がせまくなってしまう現象「気道リモデリング」が起きます。気道の壁は元に戻る機能を失い、難治化につながります。子供の気管支喘息は、成人と比べると、慢性炎症があまり進んでいないため治りやすいと言われています。小児期の治療は、将来、大人になって喘息で苦労しないための治療でもあります。

取材協力=帯広厚生病院小児科主任部長:植竹公明先生
この特集記事は十勝の生活応援マガジン「Chai」に掲載された「Chai子供の健康」を再編集したものです。

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