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 加齢で膝(ひざ)の軟骨がすり減ることなどにより、下肢(脚部)の痛みに苦しむ大人は多いものですが、子供が訴える脚痛というのも少なくありません。そして、その原因は心因的なもの、成長によるもの、骨自体の病気によるものと実にさまざま。多くはそれほど心配いりませんが、まれに悪性腫瘍に起因するものがあるので注意が必要です。帯広厚生病院小児科主任部長・植竹公明先生の協力でまとめました。

■成長痛は心因的要素が関与
 子供の下肢痛で最も多く見られるのが、成長痛と呼ばれるもの。発症するのは主に3~5歳の幼児で、毎日痛みが出るということはあまりありませんが、比較的長期間にわたって膝の周囲や太もものあたり、足が痛みます。ただ、病名のように、本当に成長に伴って出るものではなく、実際のところ原因ははっきりしていません。夜に泣くほどの痛みを訴え、朝になると何ごともなかったかのように痛みが治まり、ケロッとしているケースが多いようです。
 診断するポイントは、発熱や腫脹(張れ、むくみ)、発赤(皮膚の一部の炎症)がないこと、他動的に動かしたり、押したりしても痛みがないこと、日中は元気に走り回り、X線写真上でも異常は認められないこと。成長痛による下肢痛で小児科を受診する子供は、弟妹が生まれたり、保育所や幼稚園に入園したりと、日常生活に大きな環境変化が生じているケースがとても多く、精神的な要因が多分に関与していると考えられます。
 特別な治療法はありませんが、まずは痛がる膝をさすったり、いっしょに寝てあげたりして十分なスキンシップを図るようにし、しばらくは子供の不安を取り除くようにしてみましょう。それでも痛みがひかないような場合や繰り返す場合には病院の受診が必要です。

■成長期に多いスポーツ障害
 このほかに成長期の子供に多いのが、スポーツによる過労性障害です。身長が大きく伸びる小学校高学年から中学生の時期は、成長自体による骨や関節に対する負担の増加に加えて、さらに激しい運動によって、オスグッド病(筋腱が付着する部分の骨が剥離骨折する病気)や離断性骨軟骨炎(関節軟骨が剥がれる病気)などのスポーツ障害につながることがあります。
 スポーツ障害を引き起こした場合、その痛みの状況に応じて対処します。運動開始時にのみ痛んで体が温まると解消する場合は経過を観察、運動を続けると次第に痛みが増す場合は運動の制限や休止が必要な場合があります。しかし、休止後も痛みを繰り返したり、痛くて運動できなかったり、日常生活でも痛みが続くといった場合は整形外科の受診が必要です。

■怖い病気が原因の下肢痛も
 下肢痛を引き起こす病気には、前述した以外にもいろいろあります。比較的よく見られるのがペルテス病(股関節につながる大腿骨頭の血の巡りが悪くなり、骨が弱くなる病気で片足を引きずり、股関節から膝の痛みを訴えたりする)、単純性股関節炎。いずれも原因ははっきりしていませんが、早期に適切に治療することで大きな問題につながることはまずありません。最近認知されてきた睡眠障害を来たす病気、むずむず脚症候群は子供にも見られることがあります。
 また、骨肉腫やユーイング肉腫といった悪性骨腫瘍は非常にまれですが、好発年齢は小~高校生です。また白血病でも下肢痛を訴えることがあるため、顔色や疲れやすさなどにも注意が必要です。

取材協力=帯広厚生病院小児科主任部長:植竹公明先生
この特集記事は十勝の生活応援マガジン「Chai」に掲載された「Chai子供の健康」を再編集したものです。

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