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 大人の健診はもちろん、学校でも必ず行われるオシッコの検査。血液が腎臓でろ過されて作られる尿には体に関するさまざまな情報が詰まっており、色や内容物、量、排せつ回数などから健康状態をうかがい知ることができます。尿の異常に関する基本事項と注意すべきポイントなどについて、帯広厚生病院小児科主任部長・植竹公明先生の協力でまとめました。

■尿の異常の有無は健康バロメーター
 心臓から送り出された血液の20%余りは、腎臓へと送られます。腎臓に入った動脈は中で枝分かれし、「糸球体」と呼ばれる細い毛玉状の血管を形成しています。体を巡った血液には老廃物や余分な塩分など体にとって不要なものが含まれているため、糸球体がコーヒーのペーパーフィルターのように機能し、血液をろ過して必要なものは再吸収し、不要なものは尿として排出するのです。このため、尿の異常の有無は健康状態を知る上での大切なバロメーターとなります。

■蛋白尿と血尿は腎尿路のトラブル
 検尿で見つかる主な異常には、蛋白(たんぱく)尿と血尿があります。腎臓の糸球体が炎症を起こしていたり傷ついていたりすると、きちんと血液をろ過できなかったり、必要なものを再吸収し切れずに、蛋白質や赤血球が大量に尿中に漏れ出てしまうのです。蛋白尿の場合は尿が泡立ったり、血尿の場合は尿路の上部(ぼうこうより上の部分)か下部(ぼうこうから下の部分)かの原因に応じて茶色っぽく、または赤っぽく色付きます。

■多くは生理的な無症候性
 しかし、蛋白尿や血尿が全て腎臓や尿路の病気によるものとは限らず、検尿で見つかるものの大半は生理的な理由などによる無症候性です。蛋白尿であれば、激しい運動の直後や発熱後に出ることがありますし、立ち続けていたりすると腎静脈が圧迫されて蛋白質が出たりします。血尿についても同様です。剣道の踏み込み稽古や長距離走などの運動をすると、足底で赤血球が壊されて主成分であるヘモグロビンが尿中に排せつされ、検尿で陽性反応が出ます。良性家族性血尿といって遺伝的に微小血尿が出る家系もありますし、女の子ならば月経や陰部のかぶれ、引っかき傷から尿に血が混ざったりすることがあります。乳幼児であれば、おむつにピンク色のシミが付いて血尿と見間違いますが、多くは尿中の尿酸塩が結晶化して付着したものです。

■慢性腎炎には要注意
 もちろん、腎・尿路疾患にかかっていると、ほとんどがその兆候として蛋白尿や血尿が表れます。蛋白尿と血尿が同等程度出ている場合は腎炎、蛋白質がより多く出ているとネフローゼ症候群や腎不全、血尿が強ければ腎尿路結石などが疑われます。6~10歳に多い急性腎炎であれば9割以上は1、2カ月で改善しますが、慢性腎炎では不要物質が排出されず体内に溜まってくる腎不全に進行することもあるため、注意を要します。

■特発性腎出血は多くが自然治癒
 このほか、原因のよく分からない特発性腎出血があります。真っ赤な尿が出ますが、腎機能は正常で、痛みなどの自覚症状もありません。ナット・クラッカー現象といって、姿勢などの影響により左側の腎静脈が他の2本の動脈に挟まれて血流が悪くなり、尿路から出血すると考えられています。小児から思春期の男性に多く、痩せ気味の年長児によく見られます。血尿が出る期間は1日で収まる人もいれば数週間続く人もいて個人差が大きいですが、ほとんどは自然に治癒するため、あまり心配はいりません。

■気になるようならば病院で検査を
 以上のように尿の所見が病気であることが多いわけではありませんが、気になる症状があれば、小児科か泌尿器科で相談しましょう。

取材協力=帯広厚生病院小児科主任部長:植竹公明先生
この特集記事は十勝の生活応援マガジン「Chai」に掲載された「Chai子供の健康」を再編集したものです。

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