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 「小さなことでも、一人で悩まないで」-。帯広市内の「十勝こども家庭支援センター」(東9南21、山本敏博センター長)では、子育て中の保護者の不安に寄り添う相談窓口を開いている。電話相談は24時間、365日体制で受け付け、時間制限は設けず、保護者らが納得いくまで耳を傾ける。
【2021年12月01日付十勝毎日新聞に掲載】

【写真説明】「一人で抱え込まないで」と話す主任相談員の清野さん(右上)。前列左から、相談員の佐藤多佳子さん、心理士の稲場千鶴さん。後列左は山本センター長。

 同センターは児童福祉法に基づいて道から委託を受けた厚労省の認可事業で、子どもに関するさまざまな悩みに答える。社会福祉法人池田光寿会(池田町)が運営している。道内には同様の施設が同センターを含めて13カ所ある。また、子育てに関する相談窓口は、地域の子育てセンターや保育所などにも設置されている。

 同センターは児童養護施設「十勝学園」内にあり、相談員2人、心理士1人が在籍。平日午前8時半~午後5時半はセンター内で、電話相談や来所者への対応に当たる。休日や時間外の電話は、職員の携帯電話に転送される仕組み。

 多い年は800件ほどの相談を受けることもあるが、例年は約400件で推移。昨年は345件の相談を受けた。相談者は子育て中の母親が大半だが、父親や子ども本人からの悩みにも応じている。

 相談内容は「子どもの夜泣きが激しい」「夫がいるが、仕事があって自分だけで子育てせざるを得ない」「離婚後、どんな支援を受けられるか」などさまざま。近年では、子どもの発達の遅れや、スマートフォン依存に関する相談も増えた。

 相談者の中には「言ったところでどうしようもないけれど、つらい気持ちをはき出したい」といった人も。主任相談員の清野浩幸さんは「時には数時間、相談者が納得いくまでお話を伺う。状況に応じて、来所相談も提案している」と話す。

 相談者の悩みに合わせ、支援制度や子どもの発達に関わる施設や病院、フリースクールなどを紹介。深刻な事案は児童相談所など関係機関とも連携して対応する。

 コロナ禍では特に、里帰り出産ができない、実家に頼れないといった理由で親が孤立するケースや、転勤族で周囲に親しい人がいないため、身近に頼る先がない人もいる。清野さんは「SNSなどで情報があふれ、不安になることもあると思うが、一人で抱え込まず、一度電話をかけてきてほしい」と呼び掛ける。

 相談無料(通話料は相談者負担)で、秘密は厳守する。相談や問い合わせは同センター(0155・22・3322)へ。

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