短パンVSももひきバトル
季節の変わり目には、半袖Tシャツから長袖へ、短パンから長ズボンへと服装が変わりますよね。しかし、発達に特性のあるお子さんにとって、この変化はちょっとした事件なのです。その事件の背景には感覚の過敏さや、同一性を重んじる特性が影響しているため、服装の変化が苦手なことが多いのです。 ボクが運営する「放課後支援施設ことのは」でも、寒くなっても短パンを頑なに守っている子がいます。その子は、もう少し寒くなって、ももひきを履くようになると、今度はそれにこだわり始め、春が来ても「ももひきシーズン」を続行中。 まるで、自分なりのファッションルールを貫いているかのようです。 さて、そんな特性のあるお子さんにはどんなアプローチがいいのでしょう?毎日頭を柔らかくして考えているのが私たち専門職です。 その子の場合、冬はももひきや長ズボンを履けているので、夏もスポーツタイツを履いてその上に短パンというスタイルも良いかもしれません。これなら、寒さと個性の両方を守れる一石二鳥です。 また、短パンから半ズボン、七分丈へと徐々に移行する方法も効果的かもしれません。「段階的な衣替え」とでも言いましょうか。この方法であれば、子ども自身も安心して変化に挑戦できるかもしれません。 結局、何が正解かはその子次第なので、たくさんの引き出しを持つことが、日々を穏やかに過ごすコツなのかもしれませんね。