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子どもの乳幼児期、親の一番の役割は、子どもの望むような愛情で満たしてやることです。

子どもは、自分が望む愛情で満たされて初めて「基本的信頼感」を築くといわれます。
自分を信じる、他者を信じることができるための、子どもの発達過程で一番重要な力。
これが基礎、土台となってはじめて自己肯定感や自尊感情が育まれるのです。

さて、そのために必要なことは、
親子でお互いの心と心が響きあう関係を築くこと。
親が子どもが安心できる心の基地になることです。

子どもの様子をつぶさに見つめながら、言葉かけしたり、生の心地よい声でわらべ歌を歌ったり、絵本を読んだり…、特別なことは何ら必要ありません。
親子で「発見→感動→伝達→共感」の繰り返し。
子どもに寄り添って、共感できる瞬間瞬間こそが大事なんですね。
子育ては脈々と引き継がれてきた文化なのだと、改めて気付かされます。

いっぽうで、「親の望むような子どもにしたい」という子育てでは、充分に「甘え」体験ができる親子関係が築けません。
今、保育や子育ての機能を、家庭の外に、早くから人任せにする風潮が強くなっています。
しかし、親(養育者)が基本的信頼感を築く関わりを避けて通ることはできませんから、
子ども自身が満たされないときには、思春期・青年期にそのつけが廻ってくるでしょう。
    
子どもが充分に甘えを体験でき、甘えさせ上手になれるような親子関係をしっかり支えていきたいと願っています。

実際、自分とは違う、それぞれに個性をもった子どもに寄り添い生活を合わせていくことは、とても骨の折れる仕事。
孤独な環境では息が詰まるのは当然です。

ヒトは、一人で子育てはできません。
全てを抱え込んで自分自身の子どもを見つめるまなざしが曇ってしまわないように、人とのつながりの中で親も子も育ちあうことをおすすめします。

今村江穂(いまむら・みずほ)
親子に質の高い観劇の機会や遊び場の提供、帯広市のファミリーサポート事業を受託する、NPO法人子どもと文化のひろば「ぷれいおん・とかち」(帯広市西20南5)の理事長。
1967年、北九州市で生まれる。97年、帯広へ転入。22歳の長女(社会人)、18歳の次女(大学生)、14歳の長男(中学3年生)がいる。

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