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今年の夏休み、「ポケモンGO」が社会現象化しています。
幼児期にポケモンアニメに夢中だった我が家の高校生もご多分に漏れず堪能する姿を眺め、影響力の大きさを再認識しています。

もちろん、ゲームの問題点やトラブルなど折に触れて話題にしますが、高校生ともなれば、やるもやらぬも自分の意思。
部活動に追われ、ゲームに接触できる時間がごくわずかなのが救いです。

しかし、こと幼児・小学生にとっては虚構と現実のゆがみを正しく認知、理解できる発達段階にない、自分の意志ではセーブできない依存症状に陥る、など深刻な問題をはらんでいます。
こういった発達上のリスクについてもっと周知されるべきなのですが、国内での対応はお粗末です。

スマホゲームのように、視覚だけを極端に酷使する場合「感動する」「想像する」「考える」など、心が起きる場所の働きは停滞しています。
長時間ゲームへの接触が続いた場合の子どもの成長発達に及ぼす影響は、想像に難くないでしょう。

先日、夫が小さい子どもたちを誘い合って、クワガタ捕りに出かけました。
夜の外灯に群がる無数のクワガタやカブトムシを虫かごに収め、我が家に戻ってきた子どもたちは興奮状態。
それぞれの獲物を大事そうに眺めながら、満足げな表情です。

「ああ、これぞリアルポケモン!!」
夏の日の思い出として子どもたちの胸に刻まれるばかりでなく、たくましく優しい心を育てる栄養にもなったのではないかな。
迫りくるバーチャルとの闘いに、束の間の勝利を味わった瞬間でした。

さて、この夏最後のおすすめは、大型人形劇『ピノキオ
』。
2人がかりで操る大きな人形や、会場中を巻き込む大掛かりな演出、サーカスのテントがおはなしの舞台になっていたり、耳に心地よい音楽など、見どころが満載。
子どもの文化を真摯に追求する「人形劇団 むすび座」による上演です。

夏にたくさんの体験をした子どもは、一まわり大きく成長した姿を現してくれることでしょう。
8月28日、皆さんもピノキオと一緒にワクワクドキドキの冒険の旅に出かけてみませんか。




今村江穂(いまむら・みずほ)
親子に質の高い観劇の機会や遊び場の提供、帯広市のファミリーサポート事業を受託する、NPO法人子どもと文化のひろば「ぷれいおん・とかち」(帯広市西20南5)の理事長。
1967年、北九州市で生まれる。97年、帯広へ転入。22歳の長女(社会人)、18歳の次女(大学生)、14歳の長男(中学3年生)がいる。

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