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 ビジネスの場面などで怒りの感情にうまく対処するため、企業が研修などに取り入れる「アンガーマネジメント(AM)」。怒りの感情を爆発させる幼児や子どもを落ち着かせるための手法として、教育・保育現場の専門職や子育て世代の親たちからも注目されている。


子どもにアンガーマネジメントを教える小尻美奈さん(日本アンガーマネジメント協会提供)

 日本アンガーマネジメント協会(東京都港区)は、5~12歳児に怒りとの向き合い方を教えるキッズインストラクターの講座を開いている。
 同協会のAMコンサルタント、吉冨嘉一さんのオンライン講座に北海道と神奈川、長崎両県から子育て中の女性3人が参加した。「保育士の仕事に役立てたい」「わが子との接し方の参考にしたい」など動機はさまざまだ。
 「ここ1週間から10日ぐらいで、軽くイラッとしたこと、まあまあ腹が立ったこと、すごく頭に来たこと、この三つを書いてみてください」。実際の指導で子ども自身に書いてもらう感情の整理法を体験してもらう。
 講座は4時間。キッズワークブックという専門のテキストを使用し、実際に児童に接する時を想定した平易な言葉で進められる。
 アンガーマネジメントの基本は湧き上がる怒りを自分で否定しないこと。その上で「他人を傷つけない、自分を傷つけない、物を壊さない」の三つのルールがあり、大人も子どもも同じ。
 よく知られる、怒りを感じたら6秒待つ「6秒ルール」のほか、子ども向けの技法として、「腕をクロスして自分の胸をトントン」など分かりやすい対処法がカラフルなイラストで描かれている。
 「怒りの温度計」もユニークだ。「おちついているとき」から「ばくはつ」まで、怒りの程度によって自分の態度がどう変わるか、目盛りに合わせて書き込ませる。
 テキストの作成に携わった同協会のAMコンサルタント小尻美奈さんによると、怒りの温度計は自分が怒りとともにどう変化するのかを自己分析できる。「怒りが扱いづらいのは、気温が何度ならコートを脱ぐといった尺度がないから」。大人と子どもで共に考える材料になる。
 養成講座は、新型コロナ禍後、対面とオンラインを併用。子どものAMは学校でのいじめ対策にもなり、学校や学童保育の関係者らがヒントを求めて訪れる。海外在住の子育て世代がオンラインで参加することもあるという。「子どもに寄り添える大人が増えれば、子どもは感情の表現を覚え、怒りをためず、自分を大切にできるようになる」と小尻さんは話している。【時事】

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