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 登録した住民が子どもの一時預かりや送迎を行う「帯広ファミリーサポート事業(ファミサポ)」の利用会員が増えている。一方で子どもを預かる側は人数が足りない状況が続いている。関係者は「預かる人も地域の力になれると感じる相互援助活動。地域の中で子育てをすることは大切」とサポートの輪がさらに広がることを願っている。
【2021年4月15日付十勝毎日新聞に掲載】

/「子ども好きならだれでも」/

 ファミサポは、子育てをサポートしてほしい人(利用会員)と、サポートしたい人(提供会員)が会員登録する。対象は生後57日~小学6年の子どもの一時預かり(宿泊を除く)や送迎で、仕事から親のリフレッシュまで幅広く利用できる。

 利用会員は519人で近年微増に対し、提供会員の登録は139人、利用・提供両方が36人。市の委託で「帯広ファミリーサポートセンター」を運営する市内のNPO法人「子どもと文化のひろば ぷれいおん・とかち」の羽賀陽子事務局長は「実際に動いている提供会員は20人程度。提供側は常に不足」と話す。

 提供会員は活動前には保育や小児看護の基本を学ぶ講習会があり、同NPOは「子どもが好きならば誰でもできる」とPRする。

/「子どもも成長」/

 小学4年と2年の女の子2人を育てる市内の高谷麻衣さん(38)は2年ほど前から、佐々木郁佳(あやか)さん(35)の娘の美杜(みと)ちゃん(2)を預かっている。佐々木さんの自営業の仕事の間、週に3~4回、面倒を見ている。

 高谷さんの長女真莉音(まりね)さん(9)、次女花琉音(はるね)さん(7)も遊び相手になり、今では姉妹のように。「下の子が喜んで世話をするのを見てこんなに優しくできるんだと発見した。子どもたちも成長した」と感じている。

 「家で子育てをするお母さんを応援したい」と高谷さん。佐々木さんも「育児の悩みを共有してもらえる安心感がある。子どもはいろいろな人との関わりの中で育っていく。私も娘もとても良い経験になった」と喜んでいる。


【写真説明】美杜ちゃん(中央)を預かる高谷さん(右)と見守る佐々木さん(左)


/「つながりできた」/

 市内の今川晃貴子さん(36)の長女陽菜さん(8)と長男颯人ちゃん(1)を週2日ほど預かるのは、夫婦で提供会員に登録している佐々木裕さん(68)と和栄さん(64)だ。

 預ける理由は仕事やリフレッシュのため。昨年はコロナ禍で子どもと家にいることが多かったため、少しの時間でもストレス解消につながった。「この前は陽菜が夢で『おじいちゃん(裕さん)が出てきた』って」。子どもにも晃貴子さんにも信頼できる存在だ。

 佐々木さん夫妻は高校教諭だった裕さんの退職後、「帯広に来て何をしようか考えていた」と和栄さん。活動の中で子どもたちから元気をもらい「本当に登録して良かった。地域とのつながりもできた」と話す。


【写真説明】ボール遊びをして楽しむ(左から)陽菜さん、和栄さん、颯人ちゃん、裕さん(塩原真撮影)

/5月から講習会/

 今年度の第1回提供会員講習会が5月31日~6月10日に開かれる。

 遊びや子どもの世話、小児看護の基礎知識、軽食づくり(実習)など13項目。対象は市内在住の20歳以上の人。参加無料、託児無料(定員あり)。会場は帯広ファミリーサポートセンター(ぷれいおん・とかち内、西20南5)など。

 保育士や保健師などの有資格者は一部講習が免除になる。問い合わせ・申し込みは同センター(0155・66・4285)へ。


■詳細記事は勝毎電子版「電子版ジャーナル」に掲載
https://kachimai.jp/article/index.php?no=202141417126

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