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 士幌町の特別養護老人ホームほほえみで働く介護福祉士の加藤なつきさん(35)。介護の仕事と子育てを両立し、キャリアアップに挑戦し続ける姿勢が評価され、昨年11月に十勝総合振興局から「とかち未来チャレンジ賞」を受賞した。介護業界から「若い人は手本にしてほしい」という声も上がる加藤さんに、学び続けるための秘訣(ひけつ)を聞いた。
(聞き手・奥野秀康)
【2020年02月01日付十勝毎日新聞に掲載】

 -挑戦し続ける姿勢が評価されている。これまでの歩みは。

 母親が幼稚園の先生をしていたので、もともと教育・福祉の仕事に興味があった。保育士の資格を取るために札幌国際大学短期大学部幼児教育学科に進学したが、体調を崩して1年間で本別に戻ることになってしまった。その後、本別の薬局で約5年にわたって医療事務の仕事をしたが、短大が中途半端になった悔しさもあって再挑戦の道を探した。
【写真説明】「人の人生に寄り添い、笑顔をもらえるのが介護の魅力」と語る加藤さん(左)。昨年秋にケアマネジャーの試験を受けるなど、挑戦を続けている

 -介護福祉士を選んだ理由は。

 人と接し、お世話をしたり、誰かを支える仕事をしたいという気持ちが強かった。介護の仕事を“3K”とやゆする見方もあるが、少子高齢化の時代に合った仕事だと思った。ハローワークで国や道が助成する「職業訓練生制度」の案内を見て、学費などの支援を受けて帯広大谷短期大学社会福祉科に入学した。

 -学び直すことには、どのような喜びがあったか。

 今まで知らなかった世界を見たり、聞いたりすることが楽しかった。もちろん、勉強の大変さなどはあったが、介護福祉士の資格を取得するために大谷短大に通った2年間は本当に充実していた。勇気を持って踏み出して良かった。

 -介護の仕事の魅力は。

 こちらからすれば当たり前のこと、ささいなことをしただけなのに「ありがとう」と言って、笑ってもらえることがうれしい。現在は日本の全産業が人手不足で、経営が厳しくなる会社、施設もあるが、「介護職」はなくならない。安定しているところも、この職業の良いところだ。

 -現在は2児の母親でもある。仕事を続けることに苦労はないのか。

 介護の仕事は、体を使う仕事なので体力が必要だ。当然、育休から復帰した後などはブランクを感じたが、職場の上司、先輩などとよく話し合って働きやすいように調整してもらっている。昨年の秋にケアマネジャーの試験を受けて合格することもできたので、仕事と育児の両立、キャリアを磨くための学びの時間をバランス良く確保することは可能だと思う。

 -やる気を持続させるための秘訣は。

 高校を卒業する時に担任の先生から「一生勉強を続けるといいよ」と言われたことを覚えている。人は何歳になっても、学び直すことができるはず。私自身も利用者の皆さんに笑ってもらえるように、挑戦を続けていきたい。

<かとう・なつき>
 1984年本別町生まれ。本別中央小、本別中、本別高を経て札幌国際大学短期大学部幼児教育学科に。1年後、本別に戻って医療事務として就職。数年後、帯広大谷短期大学に再挑戦し、介護福祉士に。
す。

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