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学校法人帯広葵学園の幼稚園や保育園、教室などの職員の方々を紹介するリレーインタビューです。毎月1人が登場し、各園や施設の特徴や目指す保育の姿、それぞれの夢や目標などを語ってくれます。

今回はあおいとりプラス帯広教室 剱持明日香(けんもち・あすか)先生です。

※記事中の内容、名称、年齢等はすべて取材(掲載)当時のものです。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

Q.先生の専門は何ですか。

出身地は静岡県で、名古屋の大学に通い、大学院に行きながら仕事をしていました。リハビリの勉強をして、作業療法士の資格を持っています。この3月で博士課程を単位取得満期退学しました。
 子どもの作業療法が専門です。作業療法士は身体障害領域を専門とする人が多く、精神障害領域、老年期領域などもある中で、子どもをやる人は1割未満と少ないです。作業療法士は国家資格の一つで、専門作業療法士や認定作業療法士といった作業療法士協会の資格がありますが、基本的に作業療法士の資格を持っていればどの分野でも働くことができます。
 

Q.小児の作業療法とはどんなことをするのですか。

 主に病院や通所施設で、脳性麻痺などの身体障害から発達障害まで、1週間に1回から月に1回とかのペースで通ってもらい、生活技能を中心とした練習を行います。小さいお子さんだと着替えの練習をしたり、食事動作の練習をしたりします。だんだん大きくなってくると、はさみや鉛筆を使ったり、手先を使うことをしたりします。大きい施設だと大きなブランコのような遊具や専用の器具を使って、感覚統合という、発達障害系のお子さんの感覚の偏りにアプローチするような活動をすることもあります。

 作業療法士の資格を持っていたら、病院か通所施設などで働くことが多いと思います。私は帯広に引っ越してくることになって、作業療法士として働ける小児の専門病院がなかったので、あおいとりプラスで指導員として働くことに決めました。
 

Q.あおいとりプラスではどんな仕事をしていますか。

ここには昨年の10月から働いていて、児童発達支援と放課後等デイサービスを担当しています。担当している一番小さいお子さんが年少さんで、大きいお子さんは小学2年生です。やることは子どもによってそれぞれ違うのですが、まずは言葉の概念理解とか、コミュニケーションのスキルとか、物の名前や用途などの概念理解ができているかといった、基本的なところから、どのくらいまで理解できているかを見ます。あおいとりプラスでは基本的に机に座ってお勉強をします。年少さんならお箸の練習とかクレヨンで塗り絵をしたり、はさみを使い始めたりとかですね。おおよそ発達には順番のようなものがあるので、これができたら次はこれという感じで、言葉系と手先のことと、徐々に積み重ねて次のレベルへという感じです。
 

Q.発達支援の目指すところは。保護者とはどんなお話をしますか。

最終的なゴールは自立です。大人になってから自分で生きていけるようにというのが最終ゴールになるのかなとは思っています。それに向けて今、何をしたら良いのかを逆算して、この年齢だから今はこれができたらいいかなと言う感じで考えています。

昨年10月にこの半年間の目標を立て、今がちょうど年度末なので半年間やってみての評価をちょうどお伝えする時期になっています。保護者の方に来ていただいて「こういう関わりを持ってこういう風になりました」と面談でお伝えしています。

保護者の方の期待や願いはお子さんによって、年齢によってそれぞれ違います。でも、「何かできないんです」ということになったら、今できているところ、いいところをお伝えしています。やはり忙しいお母さんが多いので、私はあまり「家でこういうことをして下さい」とは言わないようにしています。どうしても頑張っちゃうと思うので。聞いてくださったら、「じゃあこういう風にやってみたらどうですか?」とはお伝えしますが、大人があまりカリカリしてしまうと、子どももやりたくなくなってしまうと思うので。例えばお箸を使うとしても、家でお母さんが毎食がみがみ言っていると、子どもは使うのが嫌になってしまいますよね。お家では楽しく食べてもらうことに重点を置いてもらって、あおいとリプラスである程度練習して、上手にできるようになってきたら家でやってみるという方が、お母さんにも子どもにもいいのではと思います。家では無理のない範囲でとお伝えしています。



Q.発達障害の子どもが増えているとも言われますが、専門の立場からどう見ていますか。

 増えているというのは一概には言えません。診断するのは医師なので専門の立場とは言えないのですが、診断基準も何年かごとに変わっていくので、10年前に自閉症と言われた子と今言われた子はその基準が違うんです。今は診断名も変わっていて、自閉症スペクトラムと言ったりします。少しずつ見直しがされているので、前と今の比較はできないんです。

いろいろなところに情報があふれている時代なので、不安になる保護者の方は昔より増えているかもしれないですね。でも、たまたまそのときにストレスがかかりやすい状況とかで一時的に、普段の生活なら出ずに頑張れていたのが、何かストレスがかかったときに気になる行動がポンと出ちゃったということもあると思うんです。昔より目に付きやすくなったのかなとは思います。

発達障害を受け入れて病院に行くというのは難しいことだとは思いますが、早期療育は大切です。お母さんにとっても、声かけの仕方一つでも、気軽に聞ける人がいると違います。病院では医師の処方がないと作業療法が受けられない。お医者さんが時々診断名を付けずに開始することもありますが、薬と同じように処方箋を書かないとできないんですが、あおいとりプラスのような福祉サービスの場合は、その必要がないので、より身近になりますね。

Q.これからの目標などは。

 あおいとりプラスの良いところは、系列の幼稚園がすごく身近にあって生活の様子を見ることができることです。送って行ったり、迎えに行ったりもありますので、その時に先生とお話ししたりします。病院とは違う強みだと思います。病院の何十人も待っている人がいて月に一回しか通えないというような状況と比べると、短いスパンで見ることができますし、生活に近いものが見られます。生活に近いというのはすごくいいところだと思うので、あおいとりプラスのメリットを生かしてやっていけたらいいなと思います。

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スポット名 あおいとリプラス(帯広教室)[WEBサイト]
住所 〒080-0021[帯広市]
帯広市西11条南17丁目4-12
電話番号 0155-67-8588
FAX番号 0155-67-6230
営業時間
定休日
駐車場 駐車場あり
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