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 生徒指導について保護者や教諭らが考える「心を育てる教育フォーラム」(帯広市教委、帯広市教育研究会、いじめ・不登校・非行等に関する対策委員会主催)が23日、帯広市保健福祉センターで開かれた。帯広少年院の青木治院長を講師に招き、「人を『変化』へと導く『鍵』は心の中にある」と題して講演した。要旨を紹介する。
(細谷敦生)
【2019年1月27日付十勝毎日新聞に掲載】


【写真説明】「是認」してあげることで人は変われると話す青木院長

/安心な環境が心開かせる 子どもの思いに「傾聴」と「是認」/

 少年院を出た子が更生する割合は、どのくらいだと思いますか。場所によって多少の違いはありますが、だいたい8割ぐらいで人は変わっています。それには環境を安心安全な場所にすること、自ら変わりたいと思えるようにすることが「鍵」になります。

 少年院で施設見学会を開いていますが、参加者に感想を聞いてみると多くの人が「イメージが変わった」「明るくて学校のようだった」と答えてくれます。まず人が変わるには、安心安全な環境をつくらなければ人は変わらないのです。入院する少年たちを変えるには、厳しく押さえつけるのではなく、「ここで変われるかもしれない」と感じてもらえるような環境にしなければなりません。そうして初めて大人に心を開いてくれるのです。

 そして、ただやみくもにプログラムを実施しても人は変わりません。その人自身の中からモチベーションを高めていく「内発的動機付け」が重要です。

 コミュニケーションには三つのスタイルがあります。「Directing(指示的)」「Guiding(案内)」「Following(追従)」です。内発的動機付けには「Guiding」が有効です。そのためには「傾聴」が必要になります。そのときに、推測しながら聞きましょう。「なぜこの人はそう思っているのか」という奥に入り込み、正確に理解することが重要です。

 子どもたちの変化のために大人が意識すべきことは「協働」と「受容」と「是認」です。是認とは、褒めることだけではありません。どんな問題行動をとっている人でも是認できるところはあります。大人は絶対に焦らず、子どもの話をしっかり聞いてあげましょう。

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