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 十勝管内でも食中毒警報が2日に発令されるなど、食べ物の管理に、より注意を払うことが必要な時期になってきた。幼稚園や遠足などに持っていく弁当は、長時間炎天下に置かれる可能性もあり、リスクは高まる。帯広調理師専門学校の遠藤珠子校長に、弁当作りでの注意点を聞いた。
(伊藤亮太)
【2018年6月17日付十勝毎日新聞に掲載】

 原因となる細菌を食材に付けないためには、まず事前の手洗いをしっかりと。1度菌を浮かせて、2回目で洗い流す2度洗いが効果的。食べ物を詰める前に、弁当箱も熱湯やアルコールで消毒するとよい。食材はなるべく素手で触らない。おにぎりもビニールの手袋やラップを使って。


 細菌は水分があり、暖かいところで増えやすい。人肌に近い36~40度で活発になると言われている。温かいまま弁当箱に詰めると、時間とともに湯気が水滴になり、菌が繁殖しやすくなるので、冷ましてから詰めてほしい。

 おかずの仕切りにレタスなどの生野菜を使うこともあると思うが、水分が多いので避けた方が良い。塩分は保存性を高める一方、水分を引き出す性質もあり、水分量が多い食材にはあだとなる。

【写真説明】「細菌が繁殖しやすくなる水分の多い食材はなるべく避けて」と話す遠藤校長


 また、具材が多いとリスクは高まるので、塩分もある炊き込みご飯やチャーハン、チキンライスなども良くない。子どもの好きなものが少なくなってしまうのは悩ましいが、ふりかけはフリーズドライされているので、ご飯にかけてあげるとよいかもしれない。

 きんぴらゴボウは水分が少ない料理。ピーマンやパプリカも水分が少ないので、肉と一緒に調理すると色合いもよい。空揚げも水分が飛ぶが、火をしっかりと通す必要がある。食材を薄く、細く切れば火を通しやすい。定番の卵焼きも半熟だと危険なので、しっかり火を入れて。

 大葉や梅は抗菌作用があり、肉などと巻いて調理すれば見栄えも良い。梅に含まれるクエン酸は、疲労回復や夏ばてにも効果がある。酸味が苦手な子には蜂蜜で漬けたものがお薦め。カレー粉もクルクミンに抗菌作用があるので、味付けに使えば子どもにも喜ばれる。

 そのほか、保冷剤代わりに、カップ入りの小さいゼリーを冷凍して入れるとデザートにもなる。あまり神経質になり過ぎずに、より安全に食べられるお弁当を作ってほしい。

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